白髪になると、「どうせ白髪は治らない」とあきらめてしまう人がいます。しかし、ストレスや血行不良が原因で白髪になった場合は改善することができます。
その改善方法とは、白髪改善に効果がある3つのツボを刺激する方法です。それぞれのツボの名称を「百会(ひゃくえ)」、「天柱(てんちゅう)」、「風池(ふうち)」といいます。
このページでは、白髪改善に効果があるといわれている3つのツボを紹介します。これらの3つのツボを刺激してストレスを軽減し、血行を良くすることで白髪を改善させましょう。
このページの目次
ツボとは
私たちはよく、体の疲れを感じたときに押すと気持ちのいいカラダの場所を「ツボ」といいます。それでは、そもそもツボとは何でしょうか。
東洋医学の観点からいうと、体には「気(エネルギー)」が流れているという前提があります。ツボとは、その気が通る道の中継地点をさします。また、その道が交差するところでもあり、枝分かれするところでもあります。気が通る道の重要なポイントがツボだと考えてください。
ツボは、体調不良になると悪い気が集まりやすいところです。そのため、ツボを刺激することで滞ってしまった悪い気を流すことができます。その結果として体調を改善することができるのです。また、「気」の他にもツボには「血」も流れていますので、血行も良くなっていくのです。
ツボとは、気や血の流れを良くして、自然治癒力(生まれながらに持っている、ケガや病気を治すチカラ)を高めるスイッチのようなものです。
それでは、白髪改善に効果のあるツボを紹介していきます。
白髪の改善に効くツボ1:百会(ひゃくえ)
百会と呼ばれるツボは、「百」と「会」という漢字からも想像できるように、たくさんのの場所(百)とつながる(会)という意味の万能ツボです。頭上の中心点にあり、ツボの集中点ともいわれる重要なツボです。
つまり、全身に対して効果があるといわれているツボなのです。その中でも特に、血行促進、自律神経を正常に保つ効果がありますので、血行不良やストレスによる白髪の改善が期待できるツボなのです。
ツボの探し方は鼻の真ん中からまっすぐに頭に向かって上がったラインと、両耳の上端を結んだラインの交差したところです。
ツボの押し方は中指を立てて、気持ち良い程度の強さで押してください。
決して、チカラ任せに押してはいけません。気持ち良い程度のチカラ加減で息を吐きながら3秒押して、息を吸いながら指を離していきましょう。これを10回繰り返します。
白髪の改善に効くツボ2:天柱(てんちゅう)
白髪を改善するには、頭皮を健康な状態にする必要があります。そのためには、頭皮の血行を良くする必要があります。
この天柱と呼ばれるツボは、頭への血流を改善したり、ストレスを緩和したり、自律神経にも働きかけてくれます。さらに、目の疲れや肩こりの改善にもつながりますので、それらが改善されることによって頭の血液循環が良くなることが期待できます。
天柱の場所は、後頭部の髪の生え際あたりで、僧帽筋(首の中心にある2本の太い筋)の外側にあります。
押し方は、両手で後頭部の方から頭を包むようにして親指を使って左右の天柱を同時に押します。
ぐっと強く押すのではなく、ジワジワと押して、気持ち良い程度のところで3秒とめてゆっくり離します。これを10回繰り返してください。
白髪の改善に効くツボ3:風池(ふうち)
風池と呼ばれるツボは、首こりに効果があります。「白髪に効果があるツボといいながら、首こり解消のツボか?」と思うかもしれません。
しかし、頭に運ばれる血液は首にある血管を通ってきます。首が凝り固まって血行不良になれば、頭皮も血行不良になります。すると酸素や栄養が届きにくくなり、頭皮が健康でなくなるため白髪の原因となるのです。そのため、白髪を改善するためには、首のコリをほぐす必要があるのです。
首は、体重比で8~13%の重さがある頭を常に支えているため、とてもコリやすい部分のひとつです。単純に体重比10%で考えた場合、60kgの体重の人は頭の重さが6kgもあります。これはボーリングの玉が乗っている状態とほぼ同じなので、かなりの負荷が首にかかっているといえます。
これだけの負荷がかかっているので、首はコリやすいです。首のコリをほぐすために、首こり解消のツボ「風池」を刺激していきましょう。
風池の場所は、うなじのへこんだ部分で、耳の後ろの骨から2cmくらい内側にあります。
押し方は、頭を包むように両手を後頭部に持っていき、両手の親指を使ってくぼみのフチに当て、頭の中心に向かって左右同時に押し上げてください。
実際に押すときは、3秒押して3秒離します。そして、これを10回繰り返しましょう。
頭皮が柔らかければ、ツボ押し効果をさらに得られる
なお、ここまでに紹介したツボ押しの効果をさらにアップさせる方法があります。それは、頭皮を柔らかい状態に保つことです。
まずは、手の指を使って頭皮を動かしてみてください。指と頭皮をこするのではなく、両手の指を立てて(ツメは立てずに)指と頭皮と固定し、頭皮全体を前後左右に動かしてみてください。もし頭皮があまり動かないのであれば、すでに固くなってしまっていて、頭皮の下の血行があまり良くない状態です。
頭皮の下には筋肉がないため、自分の意思では動かせません。そのため何もせずにいると、頭皮はどんどん硬くなっていきます。その結果、血行が悪くなり、白髪の原因になるのです。
頭皮が硬いのか柔らかいのかで、ツボを刺激したときの効果に違いがでてきます。頭皮が柔らかくなれば血液循環も良くなるので、ツボを刺激したとき、さらに良い効果が得られます。毎日、頭皮を前後左右に動かして柔らかい状態をキープしましょう。
ツボ押しでストレスや血行不良が原因の白髪は改善できる
ここで紹介させていただいた3箇所のツボ、「百会」「天柱」「風池」をそれぞれ気持ちの良い程度のチカラでゆっくり3秒押してゆっくり3秒離すやり方で各10回ずつ押してください。
これらのツボは、自律神経に働きかけるのでストレスや疲労の回復に効果があります。さらに髪の土壌である頭皮の血行も良くなり、頭皮が健康な状態に保たれます。そのため、ストレスや血行不良からくる白髪の改善に効果があるのです。
ただ、白髪が改善されるまでには、時間がかかります。そのため、すぐに白髪を隠したいのであれば白髪を染めることをお勧めします。