「白髪染めをすると髪にツヤがなくなりパサつく」、「頭皮が敏感でヘアカラーが苦手」、「今使っている白髪ケアの仕上がりに満足していない」、このような悩みを抱えている人には、ラサーナヘアカラートリートメントが良いでしょう。
ラサーナヘアカラートリートメントは、いつものトリートメントをラサーナヘアカラートリートメントに替えるだけで白髪染めができます。美髪ケアをしながら、根本や生えぎわまで簡単にしっかり染まります。
このページでは、ラサーナヘアカラートリートメントの特徴と注意点をお伝えします。
このページの目次
ラサーナヘアカラートリートメントとは
ラサーナヘアカラートリートメントとは、白髪染めとトリートメントを1つにまとめたラサーナの白髪染めトリートメントです。
一般的なヘアカラータイプの白髪染めは強い薬剤を配合しているため髪や頭皮にダメージを与えます。しかしラサーナヘアカラートリートメントは、強い薬剤は使わず、植物由来の天然成分を配合しています。そのため髪にやさしく、美髪効果も期待できる白髪染めといえます。
2種類の染色成分でしっかり色づく
ラサーナヘアカラートリートメントは、髪の内側と外側の両方を染めるために、2種類の染色成分を配合しています。
ヘアカラートリートメントというと、「染まりにくい」という印象を持ちます。しかしラサーナヘアカラートリートメントは、「ヘアカラートリートメント=染まりにくい」というマイナス点を、2種類の染色成分を用いることで解決します。
2種類の染色成分とは、「マイクロ染料」と「イオン化染料」です。この2つの染料が髪の内側と外側から染めるため、しっかり色づきます。では、マイクロ染料とイオン化染料について説明します。
マイクロ染料
マイクロ染料は、とても小さな粒子の染料です。
ヘアカラータイプの白髪染めは染料の粒子が小さくないため、髪の内部に染料を入れるために髪をおおっているキューティクルを薬剤を使って開きます。
しかしラサーナヘアカラートリートメントのマイクロ染料は微粒子であるため、キューティクルをムリヤリ開くことをしません。キューティクルを開かずに、キューティクルのすき間から髪の内部へ浸透するが、マイクロ染料なのです。
マイクロ染料によって、白髪の内部からきれいに染まります。また、髪の内側から染めるため、色落ちしにくいという利点もあります。
イオン化染料
イオン化染料は、髪の外側から着色し髪を染めます。イオン化とは、中性な分子が持っている電気がプラスかマイナスにかたよることです。つまりラサーナヘアカラートリートメントのイオン化染料の場合は、色素がイオン化したことで「プラス」の染料となっている状態です。
イオン化し、プラスの性質をもつ色素が、髪の表面のマイナスイオンと互いに引きつけあい結合するため、髪の外側に色がつきやすいのです。
天然色素の配合で深みある色に染まる
ラサーナヘアカラートリートメントは、赤系、青系、黄系の3種類の植物由来である天然色素を配合しています。そのため、髪色をより深みある色にして美しい髪に整えます。3種類の天然色素を紹介します。
赤系色素はシコンエキス
赤系の色素に使われている色素は、「シコンエキス」です。シコンエキスとは、漢方としても使われてきたムラサキ草の根の部分から抽出されるエキスのことです。
シコンエキスは、天然の染料として使われているだけでなく、傷やヤケドなどに塗り薬としても使われています。
シコンエキスには、炎症をおさえたり菌が増えるのを抑える作用などがあるといわれています。また、血行促進作用も期待でき、毛細血管の血流がうながされるため、健康的な髪になることが期待されます。
青系色素はグアイアズレン
青系の色素に使われている色素は、「グアイアズレン」です。グアイアズレンとは、ハマビシ科の植物であるユウソウボクの精油から抽出される成分です。
グアイアズレンには、消炎効果や殺菌効果が期待できます。また、紫外線を吸収する作用があるため、着色剤として使われる以外に、日焼け止め化粧品にも配合されています。
黄系色素はウコンエキス
黄系の色素に使われている色素は、「ウコンエキス」です。ウコンエキスとは、ショウガ科のウコンの根から抽出されるエキスです。ウコンエキスは肝障害の抑制作用があるため、一般的には二日酔いの改善に効果があることで知られています。
ウコンエキスは、肝臓への働きかけ以外に肌に対してもさまざまな働きかけをします。たとえば抗炎作用や抗菌作用、保湿作用などがそうです。これらの作用により、頭皮へのダメージを軽減することができます。
また、ウコンエキスは着色料としての効果が期待できます。そのため、アイシャドウなどの化粧品に使われています。そして、その作用は白髪染めにも使われるのです。
美髪成分を配合することでうるおう髪になる
ラサーナヘアカラートリートメントは、白髪染めであると同時に、トリートメントでもあります。ただ、白髪を隠せば良いというだけの白髪染めではなく、髪を美しくするための成分も配合されています。そのため、髪にうるおいを与えながらキューティクルを補修します。その結果、ツヤのある髪へ導くのです。
ラサーナヘアカラートリートメントに配合されている髪を美しくするための成分は、3つあります。キューティクルを補修する成分としては、「真珠貝由来成分」、「羊毛由来成分」です。保湿成分としては、ブルターニュ産の「海藻エキス」を配合しています。
真珠貝由来成分とは、主にアコヤ貝から抽出した成分です。アコヤ貝から抽出した成分には、アミノ酸が多く含まれています。このアミノ酸に抗酸化作用や保湿作用があるといわれています。
抗酸化作用により髪の老化を防ぎ、保湿作用によりキューティクルを補修し髪にうるおいを与えます。
羊毛由来成分とは、羊の毛から抽出した成分です。主成分はタンパク質で、キューティクルを閉じて、髪の内部に浸透した染料が流れ出るのを防ぎつつ、髪の艶をアップし髪のパサつきをおさえ、健康的な髪へ導きます。
ブルターニュ産の海藻エキスとは、フランスのブルターニュ地方でとれる海藻から抽出したエキスのことです。
なぜ、ブルターニュ産の海藻にこだわるのかというと、ブルターニュ地方の海域で育つ海藻は、アミノ酸やミネラルを多く含むからです。海藻のもつアミノ酸やミネラルが、髪にうるおいを与え、髪の乾燥を防ぐのです。
ラサーナヘアカラートリートメントに配合されている海藻エキスは、ブルターニュ地方でとれた良質な海藻のみを厳選し、24時間以内にエキス化しています。この鮮度へのこだわりにより、一般的な海藻エキスの約10倍の成分濃度を保っているのです。
染め上がりの色はダークブラウン
ラサーナヘアカラートリートメントの染め上がりの色はダークブラウンです。染めてみた感想としては、明るめのダークブラウンという感じがします。
白髪は染まりますが、黒髪への染まりはあまりわかりません。そのため、黒髪の人がラサーナヘアカラートリートメントを使うと、地毛の黒と明るめのダークブラウンの2色に見える可能性があります。
染め上がりの色はダークブラウンしかないため、黒く染めたい人には、不向きな白髪染めです。しかし、ダークブラウンに染めたい人には、希望の色に染まる白髪染めといえます。
使う前に知っておきたい注意点
ヘアカラータイプの白髪染めを使って白髪を染めていた人が、ヘアカラートリートメントに替えて染めると、「イメージと違う」と感じることがあるかもしれません。ラサーナヘアカラートリートメントを使う前に知っておきたい注意点をお伝えします。
1回の使用だけではしっかり白髪を隠すことはできない
先に述べたとおり、ラサーナヘアカラートリートメントは、使い続けることで徐々に白髪を隠すことができるタイプの白髪染めです。そのため、1度使っただけではすべての白髪を隠すことはできません。
ただ、自分で染めてみた感想としては、他の種類のヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)と比べると、比較的よく染まる白髪染めだといえます。1度の使用では希望の色に染まりませんが、3回続けて使うとかなり希望の色に近づくと思います。
白髪を完全に隠すことはできない
ヘアカラータイプの白髪染めは強い薬剤を使うため、白髪をしっかり染めることができます。同時に黒髪も染まります。しかしラサーナヘアカラートリートメントは、ヘアカラータイプの白髪染めのように髪を染めることはできません。
これまで述べてきたとおり、ラサーナヘアカラートリートメントは徐々に希望の色に染まる白髪染めです。白髪は徐々に染まりますが、黒髪への色づきは目立ちません。
放置時間の最長は20分が目安
ラサーナヘアカラートリートメントを髪に塗布した後、髪に色がつくまで放置します。放置時間は5~10分が一般的な目安です。しかし、さらにしっかり白髪を染めたい場合は、放置時間を伸ばすと良いです。
ただ、放置時間中にラサーナヘアカラートリートメントが乾いてしまうと、頭皮についた色が残ってしまう可能性があります。そのため、放置時間は最長20分程度を目安にしてください。
毎日のシャンプーで色落ちする
ラサーナヘアカラートリートメントは、ヘアマニキュアタイプの白髪染めのため、毎日のシャンプーで染めた色が少しずつ落ちます。色持ちは1周間くらいです。
続けて使用し希望の色に染まったあとは、1週間に1~2回の使用で染め上がりの色をキープすることができます。また、白髪染めシャンプーを併用すると、ラサーナヘアカラートリートメントの使用回数をさらに少なくすることができます。
爪のまわりについた色はすぐに石けんで洗っても落ちにくい
ラサーナヘアカラートリートメントが手についたとき、他のヘアカラートリートメントと比べると、すぐに石けんで洗えば比較的色は落ちます。しかし、爪のまわりや爪の間に入った色は落ちにくいです。
そのため、手を汚したくない人は、ビニールの手袋をすることをお勧めします。コームを使う場合であっても、ビニールの手袋をするほうが安心して使えるでしょう。
しっかりすすがないと服への色移りはする
ラサーナヘアカラートリートメントで染めた後、シャワーのお湯の色が無色透明になるまでしっかりすすがないと、服やまくらに色が移る場合があります。すすぎ後にしっかり乾燥させなかった場合も同様です。
ラサーナヘアカラートリートメントで染めた後、しっかりすすいだつもりでしたが、帽子をかぶって汗をかいたとき、帽子に色がついてしまいました。すすぎや乾燥が不十分だと色移りの可能性はあります。心配な人は、使用後2~3日は注意してください。
また、多くの汗をかいたり雨に濡れたりしたときも、服などへの色移りの可能性はあります。衣類についた色は落ちないので注意が必要です。
ヘアカラータイプの白髪染めと併用しない
ヘアカラータイプの白髪染めを使用し、その後ラサーナヘアカラートリートメントを使用したり、逆にラサーナヘアカラートリートメントを使用後、ヘアカラータイプの白髪染めを使うときは、1週間以上間隔を開けてください。できれば2週間以上あけるほうが良いでしょう。
なぜなら、ヘアカラータイプの白髪染めの成分とラサーナヘアカラートリートメントの成分が化学反応をおこして、髪の色が思いもよらぬ色になる可能性があるからです。たとえば緑色になる場合があります。
パーマとの併用は避ける
パーマとラサーナヘアカラートリートメントを同日または連日で行うと、それぞれの成分が化学反応をおこし、髪の色が変色する恐れがあります。パーマとラサーナヘアカラートリートメントを続けて使わないようにしてください。
パーマもかけたいし白髪染めもしたい場合は、先にパーマをかけ、1週間以上間をあけてから白髪染めをするようにしてください。
アレルギー体質の人はパッチテストをする
ラサーナヘアカラートリートメントはアレルギーの原因となるジアミン系の薬剤を使用していません。しかし、薬剤をまったく使用していないわけではありません。薬剤をまったく使用しないのであれば、髪が染まりにくいのです。
ただ、ラサーナヘアカラートリートメントは化学反応をともなわない染料を使用しているため、髪や頭皮へのダメージは少ないです。それでも肌が弱かったりアレルギー体質であったりする人は、まれにアレルギー反応をおこす場合があります。
肌が弱い人やアレルギー体質の人は、ラサーナヘアカラートリートメントを使う前にパッチテストをすることをお勧めします。
髪色をダークブラウンにしたい人におすすめ
このページでは、ラサーナヘアカラートリートメントの特徴と使用時の注意点について述べてきました。ラサーナヘアカラートリートメントはヘアカラートリートメントの中では比較的染まりやすい白髪染めです。また、トリートメント効果も期待できます。
ただ、染め上がりの色がダークブラウンしかなく、使ってみた実感としては、ダークブラウンであっても明るめの色のように感じます。そのため、髪色を黒くしたい人や、ソフトブラック程度にしたい人には不向きな白髪染めといえます。
しかし、比較的しっかり白髪を隠せ、髪や頭皮へのダメージが少ない白髪染めであるといえます。染め上がりの色をダークブラウンにしたい人には、良い白髪染めといえるでしょう。