簡単に白髪を染められるヘアカラートリートメント、ラサーナをご存知でしょうか。本来ヘアカラートリートメントは、ヘアマニキュアタイプ(髪の表面に色をつけるタイプ)であるため、何度か続けて使うことで白髪が徐々に希望の色に近づいていきます。
しかしラサーナヘアカラートリートメントは、3回使うだけでしっかり白髪を隠すことができるといいます。実際にラサーナヘアカラートリートメントを購入し使ってみて、本当に3回でしっかり白髪を隠せるか染めてみました。
このページでは、ラサーナヘアカラートリートメントで白髪を染めてみた様子や結果をお伝えします。
このページの目次
ラサーナヘアカラートリートメントの特徴
ラサーナヘアカラートリートメントは一般的なヘアカラーとは違い、髪をおおっているキューティクルを、薬剤を使って開いたり髪を脱色したりしません。ラサーナヘアカラートリートメントは、2種類の染色成分が配合されており、それぞれの効果で髪がよく染まる仕組みになっています。
2種類の染色成分とは、マイクロ染料とイオン化染料です。マイクロ染料とは、微粒子の染料で、キューティクルのすき間から髪の内部に浸透して髪の内側から染めます。
イオン化染料とは、イオン化(プラスまたはマイナスの電子をもつ分子に分けること)した色素のことで、染料が(+)で髪が(ー)であるため、お互いが引き合い結合します。そのため、髪の表面がよく染まります。
配合されている天然色素は、3種類です。赤系には、「シコンエキス」、青系には、「グアイアズレン」、黄系には、「ウコンエキス」の植物由来の天然色素です。
また、トリートメント効果を高めるために、天然由来の美髪成分を配合しています。美髪成分とは、キューティクル補修成分として、「真珠貝由来成分」、「羊毛由来成分」、保湿成分として、「ブルターニュ産の海藻エキス」です。
これらの天然由来の成分を配合しているため、頭皮が敏感でヘアカラータイプの白髪染めが苦手な人でも使うことができます。使ったあとは、髪にツヤが出てパサつくとこはありません。
ラサーナヘアカラートリートメントは、強い薬剤を使っていないため、アレルギー反応が出にくいです。さらに髪や頭皮のケアをしながら、髪の根元や生えぎわまでしっかり染めて、白髪を隠すことができる白髪染めです。
使い方
ラサーナヘアカラートリートメントの使い方は4ステップです。まず、髪にラサーナヘアカラートリートメントをなじませます。なじませたら時間をおきます。時間になったらしっかりすすぎます。すすぎ終わったら乾かして終了です。では、4ステップをさらに詳しく説明します。
ステップ1:なじませる
まず、ラサーナヘアカラートリートメントを使う前にシャンプーをします。髪についた汚れや汗を洗い流すためです。また、髪に整髪料がついている場合は、しっかり落とします。
シャンプー後に、タオルで水気をとります。ドライヤーでしっかり乾かしたほうが、さらに染まりやすくなります。
ラサーナヘアカラートリートメントを手に取り、白髪が目立つ部分を中心に塗布し、髪全体につけてなじませます。髪につけるとき、使用量を少なくしないことがしっかり染めるコツです。コームやブラシを使って、髪全体にたっぷり塗布し、ムラがないようにします。
ラサーナヘアカラートリートメントは天然成分を配合しているため、素手の状態で手のひらに出して使ってかまいません。
ただし、素手にとるときは、手をしっかり濡らす必要があります。手をしっかりぬらさずに使うと、使い終わったときにラサーナヘアカラートリートメントの色が手から落ちにくくなることがあるためです。
また、髪や頭皮が痛む恐れがあるため、ラサーナヘアカラートリートメントを頭皮や髪にすり込んだりもみ込んだりしないでください。
ステップ2:時間をおく
髪が染まるまで時間をおきます。おく時間は、最初が約10分で2回目以降は5分です。ただし、使ってみて染まり具合がよくないと感じた場合は、待ち時間を増やしてください。
染まるまでの待ち時間の間、ヘアキャップをかぶるか、ラップで髪全体をおおうかすると、髪とラサーナヘアカラートリートメントが密着し、浸透力もアップします。
ステップ3:すすぐ
染まるまでの待ち時間がたったら、シャワーなどでよくすすぎます。このとき、お湯に色が出なくなるまで、しっかりすすぎます。すすいでいるとき、手にも色がつきます。手についた色が落ちるまで、しっかりすすぎましょう。
すすぎが十分でない場合、服やタオル、まくらなどに色がつく可能性があります。また、すすぎが不十分のまま、大量の汗をかくと色が落ちる恐れもあります。服やタオルなどの布についた色は落ちないため、注意が必要です。
浴室の壁や床、バスタブなどに色がついた場合は、すぐに洗い流してください。すぐに流せば色は落ちます。
ステップ4:乾かす
すすぎ後、タオルで水気をとりドライヤーでしっかり乾かします。しっかり乾かさずに生乾きのままでは、染めた色が落ちたり、服やまくらなどに色移りする可能性があります。
体験レポート
ラサーナヘアカラートリートメントを注文し、自分の白髪が隠せるか試してみました。結果としては、3日でほぼ白髪を隠すことができました。1回目の使用時から、染まった感がありました。2回目、3回目と続けることで、白髪はほぼ隠せたと思います。
注文すると届くもの
まず、注文すると届くものを紹介します。と、いいたいところですが、実は今回が2度めの注文のためか、箱に入っているものが極めて少ないです。ラサーナヘアカラートリートメント本体と明細書、次回の注文書だけです。
今回の写真にはありませんが、初めて注文をしたときは、ラサーナヘアカラートリートメント本体と髪全体に塗布するときに便利なコームが入っていました。記憶がさだかではありませんが、シャンプーなどのサンプルがついてきたように記憶しています。
また、ビニール手袋はついていなかったように記憶しています。ラサーナヘアカラートリートメントは、直接素手で扱っても良い商品ですが、手や指先を汚したくない人は、市販のビニール手袋を購入することをお勧めします。
同封されてくる内容は、時期やメーカーの都合で変更する場合があると思います。そのため、同封されてくるくるものが常に同じではない可能性も考えられます。
準備するもの
ラサーナヘアカラートリートメントで白髪を染める前に、ラサーナヘアカラートリートメントとコーム
以外に準備するものがあります。準備するものは、ビニール手袋とヘアキャップ、またはラップです。ヘアキャップとラップの両方を準備しても良いでしょう。
ビニール手袋は、ラサーナヘアカラートリートメントを塗布する時に、手を汚さないために使います。
ラサーナヘアカラートリートメントは植物由来の天然成分を配合しているため、素手であつかっても大丈夫です。しかし、特に指先や爪のまわりは、ついた色が落ちにくいことがあります。そのため、手を汚したくない人は、ビニール手袋を使うと良いでしょう。
ヘアキャップやラップは、白髪が染まるまでの待ち時間のときに使います。ヘアキャップやラップで髪全体をおおうことで、より効果的に髪が染まります。
シャンプーする
ラサーナヘアカラートリートメントを使う前に、まずシャンプーをします。シャンプーをせずに使ってもかまいませんが、整髪料や皮脂がついていると思うように色がつかないことがあります。
シャンプー後、タオルで水気をとります。タオルで水気をとった後すぐにラサーナヘアカラートリートメントを髪につけて全体になじませます。
ただシャンプー後に、ドライヤーでしっかり乾かしてからラサーナヘアカラートリートメントを使ったほうが、よりしっかり染まります。今回はしっかり染めたいのでシャンプー後にドライヤーでしっかり乾かしてから使いました。
手についた色はわりあい落ちる
ラサーナヘアカラートリートメントを使うとき、直接素手の上に出して使ってかまいません。使い終わった後、すぐに石けんなどで洗えば色が落ちるからです。
ただし、条件があります。条件とは、手を十分にぬらしておくことです。乾いた手のひらにラサーナヘアカラートリートメントを乗せると、色がついてしまい、洗っても落ちません。気をつけてください。
私はこれまで、いくつかのヘアカラートリートメントを試してきました。どのヘアカラートリートメントも素手で使って良いと書いてあります。使い終わった後、すぐに洗えば手についた色が落ちると書いてあります。
しかし、どれも手についた色は簡単に落ちません。時に爪の間や爪のまわりは落ちにくいです。そのため、2回目以降の使用時は、いつも手袋をして使っています。
ラサーナヘアカラートリートメントも同様に、使用後すぐに洗えばついた色は落ちると書いてあります。しかし、今までどれも手が汚れたままだったため、「ラサーナヘアカラートリートメントも手に色がつくだろう」と思っていました。
しかしラサーナヘアカラートリートメントは、思った以上にきれいになりました。これはうれしいです。特に爪のまわりは落ちにくいと書いてあったため、爪のまわりにラサーナヘアカラートリートメントがつかないように気をつけて使ったことが良かったようです。
それでも手をビチャビチャにぬらして使わなければならないことを考え、他のヘアカラートリートメント同様、2回目以降は手袋を使いました。
使用量の目安
ラサーナヘアカラートリートメントの使用量の目安は、以下のとおりです。
髪の長さ | 使用量の目安 |
---|---|
ショート | ピンポン球大1個 |
セミロング | ピンポン球大2個 |
ロング | ピンポン球大3個 |
ラサーナヘアカラートリートメントを髪全体になじませてみて、足りないと感じた場合は使用量を追加してください。しっかり染めるコツは、多目に使うことです。また、白髪が多い場合も、多目に使うと染まりやすくなります。
1回目であまり染まらなかったと感じたとき、2回目以降は1回目のときより使う量を増やすと染まりやすくなります。
私はショートヘアのため、ピンポン球1個分くらいを取り出し使いました。しかし、髪全体になじませるには少し足りないと感じたため、さらに追加して使いました。
髪になじませる
手で髪全体にラサーナヘアカラートリートメントをのせたら、コームを使ってのばします。のばすといっても薄く引きのばしてはいけません。薄くのばしてしまうと染まりが弱くなるからです。たっぷりのせたラサーナヘアカラートリートメントを全体になじませるようにしましょう。
今回、コームがなかったため、市販のクシで代用しました。もみあげなどの細かな部分は、指を使うよりコームやクシのほうがきれいに塗布できます。
ヘアカラートリートメントによっては、「地肌についてもかまわない」、「頭皮にもみ込んでも良い」という商品があります。しかしラサーナヘアカラートリートメントはそうではありません。
ラサーナヘアカラートリートメントを使うときは、頭皮や髪にすり込んだり、もみ込んだりしてはいけません。髪や頭皮を痛める原因になるからです。
この「髪や頭皮を痛める原因になる」という言葉は、ラサーナヘアカラートリートメントの公式ページにはっきりと書いてあります。肌の弱い人やアレルギー体質の人はパッチテスト(アレルギー反応がでないか確認するテスト)をしてから使うことをお勧めします。
放置時間はラップを巻くか、ヘアキャップをかぶる
髪全体にラサーナヘアカラートリートメントをなじませたら、染まるまで時間をおきます。使用方法によると、最初は10分、2回目以降は5分と書いてあります。今回は使用方法に書いてあるとおり、初日は10分、2日め3日めは5分にしました。
髪が染まるまでの放置時間に、ラップを巻いたりヘアキャップをかぶったりするとより染まりやすいです。今回は染まるまで待っている間、ラップを巻きました。
ラップで頭全体を巻くと、ラサーナヘアカラートリートメントと髪が密着します。そのため、浸透力がアップしてより効果的に染められます。ラサーナヘアカラートリートメントと髪が密着することを考えると、ヘアキャップよりもラップのほうが良いように思います。
しっかりすすぐ
髪が染まるまでの放置時間がたちましたら、シャワーでしっかりすすぎます。シャワーのお湯の色が無色透明になるまでしっかりすすぎます。
今回、シャワーのお湯の色が無色透明になったように見えてから、オケにお湯をためて、オケのお湯に髪をつけ、再度髪を洗いました。すると、お湯の色が少しにごりました。
シャワーの流しお湯では無色透明に見えても、実際はしっかりすすぎができていない場合があるようです。実際にラサーナヘアカラートリートメントで髪を染めた後、帽子をかぶり汗をかいたら帽子に色が移ってしまいました。すすぐときは念入りにすすぐことをお勧めします。
ドライヤーで乾かす
しっかりすすいだ後、タオルで水気を取り、ドライヤーで髪を乾かします。すすぎ同様、しっかり乾かさなければ、服やまくらなどに色が移る可能性があります。
1回の使用である程度白髪が隠せる
写真のとおり、1回の使用(放置時間10分)である程度白髪が隠せています。
2回目の使用でそれなりに染まる
2回目は放置時間を5分にしました。それでもある程度染まっているようです。
3回目の使用でほぼ白髪が隠せる
3回目の放置時間も5分です。かなりしっかり目に染まった感があります。ラサーナヘアカラートリートメントは公式ページにあるように3回の使用でほぼ白髪を隠すことができました。
蛍光灯の光の加減でかなり黒く染まっているように見えますが、まっ黒にはなっておりません。染めた色はダークブラウンです。
評価
写真をご覧のとおり、ラサーナヘアカラートリートメントは3回の使用である程度白髪を隠すことができます。今回は、髪が染まるまでの待ち時間を、1回目は10分、2回目以降は5分にしました。
他のヘアカラートリートメントと比べても、待ち時間は短いと思います。待ち時間は短いですが、ある程度しっかり白髪を隠すことができます。待ち時間が短く、白髪が隠せることはうれしいです。
ただ、短時間で染められるとなると、やはり「他のヘアカラートリートメントよりも多少多目に薬剤を配合しているのではないか」という懸念が残ります。
また、ラサーナヘアカラートリートメントは、色の種類が「ダークブラウン」しかありません。染めた感じでは、明るめのダークブラウンのように感じました。
上記のことを総括して判断すると、ラサーナヘアカラートリートメントは、短時間である程度しっかり白髪を隠すことができるが、肌の弱い人やアレルギー体質の人は注意が必要でしょう。また、染め上がりの色を黒にしたい人にはお勧めはできません。
逆にいうとラサーナヘアカラートリートメントは、ダークブラウンに染めたい人で、アレルギーの心配がない人には、時間もかからずしっかり目に白髪を隠せる良い白髪染めといえます。