白髪を徐々に染めながら、傷んだ髪の補修をして健康的な髪へ導く、ポーラのグローイングショットカラートリートメント。
染まるだけでなく、髪にハリも出ると評判ですが、どのような成分を配合しているのでしょうか。
このページでは、ポーラのグローイングショットカラートリートメントの全成分を解析していきます。
このページの目次
全成分を解析
スキンケアでも有名なポーラ。白髪染めにはどのような成分を配合しているのでしょうか。
以下が、グローイングショットカラートリートメントの全成分です。
並んでいる順番は、配合量の多い順です。
水、ステアリルアルコール、グリセリン、DPG、ステアラミドプロピルジメチルアミン、水添ポリデセン
以下の成分1%以下、順不同
加水分解コメエキス、タベブイアインペチギノサ樹皮エキス、セラミド2、セラミド3、ユズ果実エキス、ヒマワリ種子エキス、オタネニンジン根エキス、トチャカエキス、クレアチン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、セリン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、プロリン、PCA、PCA-Na、イソステアロイル加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD、加水分解コラーゲン、コメヌカ油、スフィンゴ糖脂質、イソステアリン酸、水添レシチン、オレイン酸ポリグリセリル-10、デシルグルコシド、フィトステロールズ、アモジメチコン、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、セテス-20、セテス-2、クエン酸、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、エタノール、BG、乳酸Na、香料、フェノキシエタノール、塩基性青99、HC赤3、HC黄2、HC青2
では、一つひとつの成分の役割をみてみましょう。
水 | |
---|---|
ステアリルアルコール | 入荷補助・粘度調整剤 パーム油由来で安全性は高いが敏感肌の人は要注意 |
グリセリン | 保湿作用 安全性は高いが配合量が多い場合は要注意 |
DPG | 保湿作用・防腐作用 低刺激成分だが配合量が多いと刺激が強くなる |
ステアラミドプロピルジメチルアミン | 髪の柔軟性作用・コンディショニング効果 安全性は高いが低刺激の可能性あり |
水添ポリデセン | 皮膚柔軟作用・髪のコンディショニング剤 安全性は高いが肌への密着度が高いため敏感肌の人は要注意 |
以下の成分1%以下のため順不同
加水分解コメエキス | 保湿効果 米由来のタンパク質エキス |
---|---|
タベブイアインペチギノサ樹皮エキス | 抗酸化作用・抗炎症作用・頭皮環境調整作用 |
セラミド2 | 保湿作用・肌ターンオーバー効果 安全性は高い |
セラミド3 | 保湿作用・肌ターンオーバー効果 安全性は高い |
ユズ果実エキス | 保湿作用・血行促進作用・頭皮環境改善効果 |
ヒマワリ種子エキス | 抗炎症作用・抗酸化作用 |
オタネニンジン根エキス | 新陳代謝促進作用・血行促進作用・細胞賦活作用 |
トチャカエキス | 保湿作用・髪のダメージ保護作用 |
クレアチン | 細胞活性化作用・保湿作用・髪のダメージ修復効果 安全性は高い |
アスパラギン酸 | 保湿作用・新陳代謝促進作用・アンチエイジング 安全性は高い |
アラニン | 保湿作用・頭皮環境改善作用 安全性は高い |
アルギニン | 保湿作用・PH調整作用・毛髪修復作用・新陳代謝促進作用 安全性は高い |
イソロイシン | 保湿作用・バリア改善作用 安全性は高い |
グリシン | 保湿作用・血行促進作用・アンチエイジング 安全性は高い |
セリン | 保湿作用・バリア改善作用・頭皮環境改善効果 安全性は高い |
トレオニン | 保湿作用・細胞活性化・紫外線防止作用 安全性は高い |
バリン | 保湿作用 安全性は高い |
ヒスチジン | 保湿作用・髪修復作用 安全性は高い |
フェニルアラニン | 保湿作用 安全性は高い |
プロリン | 保湿作用・髪のコンディショニング効果 安全性は高い |
PCA | 入荷安定剤 肌に優しい界面活性剤だが敏感肌の人は要注意 |
PCA-Na | 保湿作用・髪保護作用 安全性は高い |
イソステアロイル加水分解コラーゲン | 保湿作用・頭皮環境改善 合成界面活性剤のため要注意 |
イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD | 皮膚および毛髪コンディショニング剤 合成界面活性剤のため要注意 |
加水分解コラーゲン | 保湿作用・抗老化作用・髪保護作用 安全性は高い |
コメヌカ油 | 紫外線吸収作用・エモリエント作用 安全性は高い |
スフィンゴ糖脂質 | 保湿作用・バリア機能改善作用 安全性は高い |
イソステアリン酸 | 油剤 飽和脂肪酸のため安全性は高いがアクネ菌を増殖しやすいため脂性肌の人は要注意 |
水添レシチン | 乳化剤 界面活性剤だが安全性は高い |
オレイン酸ポリグリセリル-10 | 油剤 界面活性剤だが安全性は高い |
デシルグルコシド | 洗浄成分 界面活性剤だが安全性は高い |
フィトステロールズ | エモリエント作用 安全性は高いが大豆由来のため大豆アレルギーの人は要注意 |
アモジメチコン | 髪コンディショニング剤 安全性は高い |
テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル | エモリエント作用・入荷安定作用 安全性は高い |
セテス-20 | 乳化剤 界面活性剤だが安全性は高い |
セテス-2 | 乳化剤 配合量が5%以上の場合危険性は上がるが1%未満のため低い |
クエン酸 | 収れん作用・PH調整作用 安全性は高い |
ポリクオタニウム-10 | 帯電防止作用 安全性は高い |
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド | 帯電防止作用・髪コンディショニング効果 安全性は高いがピーナッツアレルギーの人は要注意 |
エタノール | 抗菌作用・防腐作用 安全性は高いがエタノールアレルギーの人は要注意 |
BG | 保湿作用・抗菌作用 安全性は高いがアセトアルデヒド由来のため要注意 |
乳酸Na | 保湿剤・収れん作用・入荷安定剤 安全性は高い |
香料 | 香料 成分名「香料」だけでは安全性の判断ができない |
フェノキシエタノール | 抗菌作用・防腐作用 厚生労働省により使用量制限がある成分のため敏感肌の人は要注意 |
塩基性青99 | 染料 プラスイオンを持ち髪のマイナスイオンと結合し着色 ダメージヘアほどよく染まる 安全性は高いが稀にアレルギーの可能性あり |
HC赤3 | 染料 吸着力が弱く褪色も早い 危険性は低いが稀にアレルギーの可能性あり |
HC黄2 | 染料 吸着力が弱く褪色も早い 危険性は低いが稀にアレルギーの可能性あり |
HC青2 | 染料 吸着力が弱く褪色も早い 危険性は低いが稀にアレルギーの可能性あり |
解析結果
ポーラのグローイングショットカラートリートメントの成分を一つひとつ調べてみると、危険性は高くないが、稀にアレルギーを起こす原因になる成分がいくつか含まれていることがわかります。
敏感肌の人やアレルギー症状が出た経験がありアレルギーが心配な人は、使う前にパッチテストをして、安全を確かめてから使ってください。
ただ、危険成分といっても、ヘアカラートリートメントを作る上で必要な成分ですし、すべての敏感肌の人がアレルギーを起こす訳でもありません。
グローイングショットカラートリートメントは、多くの人にとっては、安全な白髪染めといえます。
また、成分の中に、「アミノ酸」が何種類も入っていることが印象的でした。
「健康的な髪へ導く」視点から配合されているのかと感じています。
色による成分に違いはない
ちなみに、グローイングショットカラートリートメントの色の種類は、「ブラウン」と「ブラック」の2種類です。
公式ページでは、2種類の色別に全成分を公開していますが、調べたところ成分は同じです。
ただ、成分が書いてある順番が違うため、配合量を変えることで色の差を出していると考えられます。
毛髪補修成分が健康的な髪へ
グローイングショットカラートリートメントには、毛髪補修成分として「5種類のセラミド」「14種類のアミノ酸」そして「トチャカ」が配合されています。
5種類のセラミド
5種類のセラミドは、以下の成分です。
- ユズ果実エキス
- ヒマワリ種子エキス
- スフィンゴ糖脂質
- セラミド2
- セラミド3
これらの成分が持つ保湿作用や抗炎症作用により、髪を補修し、健康的な髪へ導きます。
14種類のアミノ酸
14種類のアミノ酸は、以下の成分です。
- クレアチン(アミノ酸から合成される成分)
- アスパラギン酸
- アラニン
- アルギニン
- イソロイシン
- グリシン
- セリン
- トレオニン
- バリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン
- プロリン
- PCA(アミノ酸代謝物)
- PCAーNa(アミノ酸代謝物)
「14種類のアミノ酸」といっていますが、純粋なアミノ酸は11種類です。
「クレアチン」は3つのアミノ酸から合成される化合物で、細胞を活性化し髪にハリやコシを与えます。
また、「PCA」「PCAーNa」は、アミノ酸が何らかの作用を受けて形や性質が変わったもので、毛髪を保護したり保湿をしたりして、アミノ酸とともに、健康的な髪へ整えます。
トチャカエキス
トチャカエキスは、赤色の海藻で、毛髪のダメージを保護する作用があります。
頭皮環境を整える成分が健やかな髪へ
グローイングショットカラートリートメントに含まれる、頭皮環境を整える成分は、「3種類のコラーゲン」「パウダルコ樹皮エキス」「オタネニンジンエキス」です。
3種類のコラーゲン
3種類のコラーゲンは、以下の成分です。
- 加水分解コラーゲン
- イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD
- イソステアロイル加水分解コラーゲン
3つのコラーゲンが、保水作用やエイジングケアをして頭皮環境を整えます。
パウダルコ樹皮エキス
パウダルコ樹皮エキスとは、タベブイアインペチギノサ樹皮エキスのことです。
抗酸化作用や抗炎症作用にすぐれ、頭皮環境を調整します。
オタネニンジンエキス
オタネニンジンエキスとは、高麗人参のことです。
血行を良くし、新陳代謝を促進することで、頭皮環境の改善が期待できます。
大きさが違う2つの染料でよく染まる
ポーラグローイングショットカラートリートメントは、分子の大きさが異なる2つの染料で髪を染めます。
塩基性染料とHC染料です。
塩基性染料
塩基性染料は、プラスイオンを持ち、髪の周りにあるマイナスイオンと結合することで着色します。
ダメージを受けている髪ほどマイナスイオンを持つため、ダメージヘアには良く染まります。
しかし、キューティクルがきれいに揃いしっかり閉じている健康的な髪では、染まりにくいのがデメリットです。
HC染料
HC染料は、一つひとつの分子がとても小さく、髪をおおっているキューティクルの隙間から入り込み、髪の内側から色をつけます。
ただし、イオンを持っていないため、髪と結合するものがなく吸着力が弱いことがデメリットです。
また、吸着が弱いため、色あせも早いです。
グローイングショットカラートリートメントは、2つの異なる性質の染料を配合することで、お互いのマイナス面を補い合い良く染まる白髪染めになっています。
5回使うと白髪が隠せる
私も使ってみました。私の場合は、初めて使うときは5回連続で染めることで白髪を目立たなくさせることができました。
完全に白髪を黒髪に染めることはできませんが、これだけ白髪を隠せられれば満足です。
1度染めてしまえば、今後は色落ちが気になるころに1度染めればいいだけなので、助かります。
染める間隔は、1週間に1回くらいで間に合うと思います。
そして、アレルギーですが、かゆみやかぶれなどは特にありません。
私には、グローイングショットカラートリートメントの成分が合っているようです。
放置時間30分でよく染まる
先ほど、「1度染めてしまえば1週間に1度使う程度で良い」とお伝えしています。
確かに、1週間に1度染める程度で色をある程度キープすることはできます。
ただ、定期的に染めていても、どうしても徐々に白髪が目立つようになるのがヘアカラートリートメントの宿命です。
このように白髪が目立ち始めてしまうきは、使い始めと同様、数回続けて使うことで希望の色に染められます。
そのとき、放置時間を30分にすると、1回である程度色がつきます。
2回続けて30分放置すれば、かなり濃く色がつき、白髪を目立たなくできるのです。
写真は、白髪が目立ち始めてから1度染めたときの写真です。このときの放置時間が30分。
ポーラのグローイングショットカラートリートメントは、放置時間を30分にすると、よく染まります。
敏感肌の人でも使える可能性が高い白髪染め
このページでは、ポーラのグローイングショットカラートリートメントの全成分を解析しています。
グローイングショットカラートリートメントの成分には、敏感肌の人やアレルギー体質の人にとっては、少しリスクがあるかもしれない成分も含まれています。
アレルギーが心配な人は、パッチテストをして安全を確認してから使ってください。
ただ、リスクがあるといっても、敏感肌の人すべてが刺激を覚えるわけではありません。
「稀にアレルギーを起こす人がいるかもしれない」という程度の、危険性が低い成分ばかりです。
私が染めたとき、頭皮のかゆみや肌荒れなどはありませんでした。
それどころか、髪が根元から立ち、髪にボリューム感が戻ってきたように感じました。
ポーラのグローイングショットカラートリートメントは、敏感肌の人は注意が必要な成分も含まれますが、多くの人には安全で、安心して使える白髪染めといえます。
グローイングショットカラートリートメントは、2種類の染料で良く染まり、ダメージヘアを補修する成分が入っていたり頭皮環境を整える成分が入っていたりします。
髪の将来が気になる40代、50代の男性に、グローイングショットカラートリートメントはおすすめできる白髪染めです。
香り | シトラスを効かせたスパイシーフローラル |
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放置時間 | 5分程度 (しっかり染めたい場合は、より時間をおく) |
色持ち | 1週間程度 (毎日のシャンプーで少しずつ色落ちする) |
使用量目安 | ショート大さじ1杯 セミロング大さじ2杯 ロング大さじ3杯 |
色の種類 | ブラック ブラウン |
内容量 | 200g |
価格 | 3190円(税込み) |
送料 | 無料 |