髪にパーマをかけておくとスタイリングが楽になり、出かける前に時間がないときにはとても重宝します。そのため、パーマをかける人も多いようです。
しかし、せっかくパーマでカッコよく決めた髪に、白髪が目立っていては残念です。実年齢より年上に見られることが多くあるからです。
そこでパーマをかけたいと思っているときに白髪が目立ってくると、白髪染めとパーマを同時にしたいと考える人がいると思います。現在では白髪染めが自宅で簡単にできるようになったため、パーマは美容院でしてもらい、白髪は自宅で染めるというパターンの人が増えてきたようです。
ご存知の通り、白髪染めは髪や頭皮にダメージを与えます。パーマも同様に髪に負担をかけます。そして、白髪染めとパーマの両方を同時に併用すると、髪へのダメージはさらに高まります。そのため、白髪染めとパーマは同時に行なわず、日にちをおいて行うほうが良いです。
このページでは、パーマは美容院でするが白髪は自宅で染める人向けに、白髪染めとパーマを同時に行ってはいけない詳しい理由と、白髪染めとパーマの両方をする場合のお勧めの方法をお伝えします。
このページの目次
白髪染めとパーマを同時に行うと髪のダメージは2倍
先ほどもお伝えした通り、白髪染めもパーマもそれぞれ髪へダメージを与えます。それを同時に行うと、髪への負担は一度で2倍になります。
ヘアカラータイプの白髪染めの場合、髪をおおっているキューティクルをムリヤリ開いて薬剤が髪の中に侵入し、髪の内部を脱色したあと色を入れて黒く染めます。
一方でパーマは、キューティクルを薬剤で開いて、髪の中の結合状態を切断し、その後髪を巻いたりまっすぐにしたりして固定し、固定した状態のまま再び薬剤で結合させます。その結果、髪がウェーブの状態でキープできたり、くせ毛がストレートのまま保たれたりします。
このように白髪染めもパーマも、それぞれ行うときに強い薬剤を使います。それを同時に行うということは、髪の負担は2倍になってしまうのです。
そのため、白髪染めとパーマを同時に行うことはおすすめできません。自宅で白髪染めをしてすぐ次の日に美容院でパーマをかけたり、逆にパーマをかけてすぐに白髪染めを行ったりしないようにしましょう。
白髪染めとパーマを同時に行うとお互いの良さが消える
白髪染めとパーマを同時に行うと、髪へダメージを与えるだけでは済みません。白髪染めとパーマのそれぞれの良い効果が半減します。
たとえば白髪染めをした後、すぐにパーマをかけるとします。すると、パーマ液による「髪の結合状態を切断する作用」にともない、髪の色が抜けることがあります。つまり、せっかく染めた髪がパーマをかけることで、元の白髪に近い状態になってしまう可能性があるのです。
逆にパーマをかけたあと白髪染めをする場合は、白髪染めの強い薬剤の影響で、パーマをかけた髪が元の髪の状態に戻ってしまう場合もあります。
このように白髪染めとパーマを同時に行うと、お互いの薬剤の影響でそれぞれの良い部分を打ち消し合ってしまう可能性があるのです。そのため、白髪染めとパーマを同時に行わないほうが良いでしょう。
お互いの薬剤が化学反応をおこして髪色が緑になることも
どの白髪染めも、「白髪を染める」という目的は同じですが、使われている成分はさまざまです。私はまだ経験がないのですが、メーカーに聞いたところ白髪染めの成分とパーマ液の成分が化学反応をおこし、髪の色が緑色や茶色になることがあるようです。
これはそれぞれの成分が、髪に残っている状態でおこる状況です。これを回避するためには、白髪染めとパーマを同時に行わないことです。
髪の色を緑色に染めたいのであれば良いのですが、そうではない場合は、髪色が緑では恥ずかしくて外に出られなくなってしまいます。万が一このような事態になってしまったときは自分でなんとかしようとせず、まずは信頼できる美容師に相談しましょう。
それぞれを同時に行なわず、2週間以上日をあける
これまでお伝えした通り、白髪染めとパーマを同時に行うと、髪へのダメージが増えます。お互いの良さも発揮できません。ときには髪の色が緑色や茶色になってしまうこともあるようです。
これらのリスクを避けるには、白髪染めとパーマを2週間以上あけて行うことをお勧めします。たとえば、白髪染めをしたら2週間後にパーマをかけるとか、逆にパーマをかけたあと2週間してから白髪染めをするなどです。
パーマを先にかけ、白髪染めはあとから行う順番がお勧め
老けて見られることは避けたいため、白髪染めをしたいと思います。ボリューム感がでたりスタイリングが楽であったりするため、髪にパーマもかけたいと思います。
しかしこれまでお伝えしてきた通り、同時に行うのはお勧めできません。白髪染めとパーマの両方をしたいときは、2週間以上期間をあけて行ってください。
では、白髪染めとパーマをするとき、どちらを先にすれば良いのでしょうか。私がお勧めするのは、先にパーマをかけてその後白髪染めをするという順番です。
白髪染めにはいろいろな種類があり、キューティクルを開かないで染めることができるヘアマニキュアタイプの白髪染めがあります。ヘアマニキュアタイプの白髪染めは、髪の表面に色をつけることで白髪をかくすタイプです。
そのため髪へのダメージは、ヘアカラータイプと比べて少ないです。頭皮のカユミやカブレなどのアレルギーもほとんどありません。さらに、頭皮や髪に良い成分を配合している商品が多く、そのような商品は頭皮や髪を健康的な状態に保ちます。
一方でパーマは、髪へのダメージをほとんどなくすことはできません。そのため先にパーマをかけ、2週間あけることでキューティクルが元に戻ったり髪についたパーマの成分が落ちた後、ヘアマニキュアタイプの白髪染めを使って白髪を染める順番が良いと思います。
ヘアマニキュアタイプの白髪染めの中でもヘアカラートリートメントがお勧め
ヘアマニキュアタイプの白髪染めといっても、いろいろな商品があります。ヘアマニキュアタイプの白髪染めの中で私がお勧めするのは、無添加の白髪染めトリートメント(ヘアカラートリートメント)です。
白髪染めトリートメントは読んで字のごとく、白髪染めとトリートメントが一緒になったものです。つまり、トリートメント効果が期待でき、さらに白髪を隠すことができるのです。
ただ、トリートメントとしての役割を強くすると白髪がなかなか染まらず、逆にしっかり染めようとすると薬剤を増やさなければなりません。
その問題を考慮して各メーカーは商品を作り出しています。そのため、商品によっては染めることを重視しているものもあります。一方で、トリートメント効果を重視しているものもあります。さらに、育毛効果が期待できる成分を配合している商品もあります。
ヘアマニキュアタイプの白髪染めは、ヘアカラータイプの白髪染めと違い、1度白髪染めをするだけでは希望の色には染まらないというデメリットがあります。つまり、数回続けて使うことで希望の色に近づいていく白髪染めなのです。
しかし、1日で黒く染まらず徐々に染まることをデメリットとしてとらえず、ヘアマニキュアタイプの白髪染めは徐々に染まるため、周りの人に白髪染めをしていることがバレにくいと考えることができます。白髪染めをしていることをバレたくない人には、1度で染まらないことはメリットとなります。
ヘアカラートリートメントはパーマと併用するとき、頭皮や髪の健康の面から考えても、とても良い白髪染めといえます。さらに、1日で黒く染まってしまうと、白髪染めをしていると周りの人に思われ、気恥ずかしく感じてしまう人にもお勧めできる白髪染めです。