男性の場合、自宅で白髪染めをすると、こめかみ部分がうまく染められず白髪が目立ってしまう人が多いようです。実は、こめかみに白髪が集中している人は多く、特に男性は短髪にしている人が多いため、こめかみの白髪は目立ちます。
このページでは、短髪であっても、こめかみの白髪をしっかり染められるコツをお伝えします。
このページの目次
ヘアカラータイプの白髪染めは危険
まずはじめに、白髪染めについて簡単に説明させていただきます。なぜなら、一言で白髪染めといってもさまざまなタイプがあり、中には、髪や頭皮に悪影響を及ぼす白髪染めがあるからです。
特にこめかみ部分を短髪にしている男性は多いので、危険な白髪染めをこめかみに使うと白髪染の染料が肌につきやすいです。染料が肌につくと、肌が荒れたり、髪が細くなったりする危険があります。
男性でも40代、50代になると、将来、髪が細くなったり薄毛になったりすることは気になります。まして、良かれと思って使う白髪染めが原因で髪が寂しくなることは避けたいものです。
ですから、白髪染めにもいろいろなタイプがあり、中には髪や頭皮に悪影響を及ぼすものもあることを知っておいてください。
では、どのタイプの白髪染めが悪影響を及ぼす白髪染めなのか。それはズバリ、ヘアカラータイプの白髪染めです。
ヘアカラータイプの白髪染めとは、ドラッグストアなどで手に入る二剤式の白髪染めのことです。パッケージに、「医薬部外品」と書いてあります。
ヘアカラータイプの白髪染めは、髪の表面をおおっているキューティクルをむりやり開いて髪の内部を脱色し、髪の内側から染めます。このとき、強い薬剤を使います。白髪染めに配合されている強い薬剤が、髪や頭皮にダメージを与えるのです。
ときにはアレルギー反応がでて、皮ふがかゆくなったりカブレたりすることがあります。強い薬剤の恐ろしいところは、何度か使っているうちに急にアレルギーがおこる場合があることです。
「ヘアカラータイプの白髪染めを使ってもなんともないから大丈夫」と思っていても、いつアレルギーがおこるかわかりません。ヘアカラータイプの白髪染めを使うときは、使うたびに必ずパッチテスト(アレルギー反応が出るかどうか調べるテスト)をしてください。
このように、白髪染めの薬剤のせいで髪や頭皮がダメージを受けることがあります。そのためヘアカラータイプの白髪染めを使うときは、染料が頭皮につかないように気をつけなければなりません。
染料が皮ふにつかないように使うことは、特にこめかみのように髪が短い部分は難しいです。そのため、ヘアカラータイプの白髪染めは、髪が短い部分の白髪染めにはむいていません。
ヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)がお勧め
先ほど、「白髪染めの中には髪や頭皮に悪影響を及ぼすものがある」とお伝えしました。この言葉をいいかえると、「悪影響を及ぼしにくい白髪染めもある」ということになります。
強い薬剤を配合しているヘアカラータイプの白髪染めに対して、髪や頭皮にやさしい成分を配合している白髪染めがあるのです。それは、ヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)といいます。
ヘアカラートリートメントは、できるだけ薬剤の使用を少なくし、植物由来の天然成分を配合しているものが多いです。そのため、何度使っても髪や頭皮へのダメージは少ないです。
ヘアカラートリートメントの中には、染料が頭皮についてもかまわない商品があります。そのような白髪染めを使えば、こめかみの白髪もしっかり染めることができます。
ただ、ヘアカラータイプの白髪染めが1度の使用でしっかり染まるのに対し、ヘアカラートリートメントは、1度使っただけでは完全に白髪を隠すことはできません。何度か続けて使うことで徐々に希望の色に近づいていくのがヘアカラートリートメントです。
こめかみ部分の白髪をしっかり染めるコツ
ここまで、白髪染めの中には、40代、50代の男性にとって危険な白髪染めとダメージが少ない白髪染めがあること説明してきました。
白髪を染めることはもちろん大切な目的ですが、髪や頭皮にやさしい白髪染めを選ぶことも重要なことと認識してください。
さて、こめかみの白髪は、髪全体と同じように染めても染まりにくいことは確かです。特に男性の場合、短髪の人も多いため、染料が頭皮についても安心な白髪染めを選ぶことが重要なポイントになります。ヘアカラートリートメントには、髪や頭皮にやさしい白髪染めが多いため、お勧めです。
では、こめかみ部分を染めるコツについてお伝えしていきます。以下が、ヘアカラートリートメントを使ってこめかみ部分の白髪を染める9つのコツです。
先に塗布する
白髪染めをつけるときは、こめかみ部分から始めましょう。ヘアカラートリートメントで白髪を染めるとき、塗布したあとに放置時間が必要です。
この放置時間が長いほど、よく染まります。少しでも長い時間染料を髪につけておけるように、最初にこめかみから塗布しましょう。また、はじめにこめかみ部分から染めることで、染めムラを防ぐこともできます。
たっぷりのせる
こめかみに使う白髪染めは、多目にしましょう。クシを使うと白髪染めを伸ばすことができますが、白髪染めは伸ばすのではなく、のせるものです。
特にしっかり染めたい部分は、多目に塗布することで白髪が隠せるようになります。
髪の根元を意識する
一般的に白髪染めを使うときは、染料が頭皮につかないように気をつけます。そのため、髪の根元がきれいに染まりません。
しかし、ヘアカラートリートメントでしたら、頭皮についても大丈夫なものがあります。そのような安全な白髪染めを使えば、頭皮に染料がつくことを気にせず、もみ込むように髪になじませることができます。
髪の根元がしっかり染まるように意識して使いましょう。
指先を使ってもみ込む
白髪を染めるとき、コームやクシなどを使うことがあると思います。髪全体に白髪染めを塗布するときは、コームなどを使ってもかまいません。
ただこめかみの白髪は、コームなどと併用して、手の指を使って頭皮にもみ込むようにするとしっかり染まります。
ティッシュやコットンを使う
髪に白髪染めをただ塗布しただけよりも、白髪染めをたっぷりつけた後、こめかみ部分をティッシュやコットンなどで軽く押さえるほうがよく染まります。
ティッシュなどで押さえることで、染料と髪が馴染みやすくなるため、ムラなくしっかり染まります。
ラップやヘアキャップ、ドライヤーを使う
白髪染めには、しっかり染めるための放置時間が必要です。商品によって違いはありますが、多くの商品は5~15分です。
この放置時間に、髪をラップで包んだりヘアキャップをかぶったりして髪を保温しましょう。髪をおおうことで、自分の体温熱で白髪染めの温度も上がり染まりやすくなります。
さらに温度を上げたいときは、ドライヤーを使って温風をあてると良いです。ただ、温風の温度が高すぎたり、1点に温風を集中的にあて続けたりすると、ラップが縮んでしまったりヘアキャップが変形したりする可能性があります。注意してください。
蒸しタオルを使う
先ほど、ドライヤーを使うと良い、とお伝えしました。しかし、ドライヤーを自分で持ちながら自分の髪に温風をあて続けることは大変かもしれません。そのような場合は、蒸しタオルが便利です。
湿らせたタオルをレンジで温めれば、簡単に蒸しタオルができます。水で湿らせたタオルを軽くしぼり、500wのレンジの場合1分以内で調節してください。熱すぎるときは冷ましてから使うと良いでしょう。
適温になった蒸しタオルを、ラップやヘアキャップの上から頭全体をおおうように巻きつけます。これで白髪染めの温度が上がるため、より染まりやすくなります。
部屋の温度に気をつける
ヘアカラートリートメントの多くは、使用する部屋の温度を20~30℃に設定しています。
特に冬は室温が下がっています。部屋の温度が20~30℃になるように設定すると染まりやすくなります。つまり、20℃以下の部屋では染まりにくくなるということです。
染まりが悪いと感じた場合は、部屋の温度を確認し、室温が20~30℃になるようにクラーなどで調節してください。
放置時間を延ばす
白髪染めを塗布した後、白髪が染まるまで5~15分(商品による)の待ち時間が必要です。この放置時間を延ばせば、より染まりやすくなります。各商品の説明書に書いてある放置時間+5~10分程度が良いでしょう。
ただ、ヘアカラートリートメントの中には、髪や頭皮へのダメージは少ないが長い時間の放置を避けるように伝えているものがあります。放置時間を延ばす場合は、説明書をしっかり読み、確認してから延ばしましょう。
ヘアカラートリートメントの中でも頭皮にもやさしいものを選ぶことがポイント
このページでは、こめかみ部分の白髪をしっかり染めるコツについてお伝えしました。こめかみ部分は、髪が短いと特に白髪が目立ちます。白髪が目立ってしまうと、実年齢より年上に見られがちになります。
こめかみ部分の白髪は染めにくいのは事実です。白髪が目立って実年齢より年上に見られないために、このページで紹介した9つのコツを試し、こめかみ部分の白髪をしっかり染めるようにしましょう。
頭皮にもやさしいヘアカラートリートメントを使うことで、こめかみ部分の白髪でもしっかり染めやすくなります。