40歳をすぎると、白髪が見え隠れする人が多くなります。鏡を見て自分で見つけてしまったり、「あっ、白髪」と、パートナーから声をかけられたりします。
最初に目につくのは1本、2本かもしれません。しかし、たとえ1本でも白髪を見つけてしまったときはショックを感じます。自分のことを「歳をとった」と意識しなければならないからです。また、若いときであれば、若白髪を覚悟しなければなりません。
そして白髪を見つけると、すぐに白髪を抜いてしまう人がいます。しかし、白髪も髪です。抜くことはよくありません。髪を抜くと、頭皮にダメージを与えるからです。
1本、2本の白髪を見つけたときのおすすめの対処方法は、切るか、染めるかです。このページでは、1本、2本の白髪の対処の方法をお伝えします。
このページの目次
白髪を抜くと、頭皮や毛穴にダメージを与える
見つけた白髪を抜く人がいます。しかし白髪も黒髪も同じ髪の毛です。髪を抜くことは、髪をつくっている毛穴を傷つける行為です。髪を抜くことは1つの毛穴を傷つけるだけにとどまらず、周りの頭皮や毛穴にも悪影響を与えます。
白髪は髪が作られる工程の中で、髪に入るはずのメラニンという色素が入らなくなった髪の毛です。
日本人の場合、本来であればメラノサイトで作られる黒色のメラニン色素が髪に入り黒髪になります。しかし、何らかの原因でメラノサイトが働かなくなり、メラニン色素が生成されなくなったため、透明の髪がそのまま伸びて、光の反射で白髪に見えるのです。
つまり白髪が生えている時点で、すでに何らかの異常が毛穴の中で起きていることになります。白髪を抜くということは、正常でない状態に加えてさらに強い刺激を毛穴に与えることになります。
無理やり髪を抜くと、毛穴の中で炎症が起こります。また、まっすぐの毛穴が曲がってしまい、次に伸びてくる髪が縮れ髪になることもあります。
炎症がおこると、毛穴付近の頭皮にも影響が現れます。髪の健康には、頭皮環境が大きく左右しています。頭皮環境が悪いと血行が悪くなり、髪に必要な栄養分が運ばれなくなります。
栄養分が足りない頭皮の状態は健康ではなく、白髪を増やし、さらには薄毛になる原因にもなります。
髪が生えてこなくなるということは、将来薄毛になったりハゲたりするということです。薄毛やハゲになってしまっては、白髪どころの話ではなくなります。そのため、白髪であっても、抜くことはおすすめできません。
少ない本数であれば切るのが簡単
前述のとおり、たとえ白髪であっても抜くことは良い選択とはいえません。では、1本、2本のように少ない本数の白髪は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
手っ取り早くて簡単な方法は、白髪を切ることです。ハサミを使って根元からカットすれば、白髪がなくなります。
ただ、自分で鏡を見ながらカットすることはおすすめできません。鏡を見ながらカットしようとしても、鏡に映る自分を見ながらハサミを操作することは難しいです。鏡の中では左右が逆に写っているように錯覚します。さらに奥行きの距離感もつかみにくいです。
白髪の根元ギリギリでカットしようとすると、誤って頭皮に傷をつける可能性があります。そのため、髪をカットするときは、パートナーなど自分以外の人にカットしてもらう方が良いです。
ただ、たとえ自分以外の人にカットしてもらうときでも、白髪の根元ギリギリをカットするのは避けたほうがいいです。頭皮や毛穴を傷つけないように、白髪の根元から2〜3mm程度の部分でカットしてもらってください。
染めるならヘアマニキュアタイプの白髪染め
先ほど少ない本数の白髪であれば、「ハサミなどでカットすると良い」とお伝えしました。しかし、カットをすることに抵抗がある人がいるかもしれません。そのような人は白髪を染めると良いです。
白髪染めにもいろいろな種類がありますが、髪の表面に色をつけて白髪を隠すタイプの、白髪染めヘアカラートリートメントがおすすめです。
白髪染めヘアカラートリートメントは強い薬剤を配合していないものが多く、アレルギー症状を起こす心配があまりありません。多くの商品が植物由来のエキスを配合しており、髪や頭皮にやさしい白髪染めです。
使い方も簡単で、白髪にクリームを塗って時間をおいたあとすすぐだけです。
ただ、1度でしっかり白髪を隠すことができません。2度3度と数回続けて使うことで希望の色に徐々に近づいていきます。そのため、「今すぐ白髪を何とかしたい」というのであれば、やはりカットするほうが早いです。
しかし、白髪用ヘアカラートリートメントは髪に栄養を与え、名前のとおりトリートメント効果も期待できます。傷んだ髪を改善するなどのヘアケア効果が期待できます。将来のことを考えると、その場しのぎの対策よりも、白髪用ヘアカラートリートメントを使うほうが良いと考えます。
少ない本数の白髪を染める方法
数本の白髪を染めるには、マスカラタイプやブラシタイプの白髪染めが便利です。
例えばマスカラタイプであれば、「艶髪クイックマスカラソフトブラック」や「ビゲンヘアマスカラ」などがあります。ブラシタイプであれば、「利尻白髪隠し」や「綺和美カラーリングブラシ」などがそうです。
マスカラタイプの中にもブラシタイプの中にも、続けて使うことで徐々に染まるタイプもあれば、1回のシャンプーで色が落ちる、染めた日のみの効果のものもあります。
共通していえることは、どちらも簡単に使えて持ち運びもできて便利です。ただ、内容量が少ないことがデメリットといえます。
白髪を1本、2本と発見したときは、「このくらいであれば髪全体を染める白髪染めはまだ必要ない」と考えます。
この点を考えると、マスカラタイプやブラシタイプでは、内容量が少ない分すぐに使い切ってしまい高価な買い物になってしまいます。そこでおすすめしたいのが、白髪用ヘアカラートリートメントです。
白髪用ヘアカラートリートメントでは、1本、2本の白髪を染めることはできないと思うかもしれません。しかし、歯ブラシを使えば染めることができます。
歯ブラシに少量の白髪用ヘアカラートリートメントをつけ、ブラシの中に白髪を通せば、隠したい白髪だけを染めることができます。つまり、マスカラと同じような使い方ができるのです。
また、白髪用ヘアカラートリートメントは髪や頭皮にやさしい成分を配合しているものが多く、頭皮環境を整えたり髪にハリやツヤを与えたりします。そのため、黒髪や頭皮についてもあまり問題ありません。
マスカラタイプやブラシタイプと比べて内容量も多いため、経済的です。髪全体を染めたいと思ったときには、すぐに対応できます。
将来をイメージして選ぶ
このページでは、1本、2本の白髪を見つけたときの対処法をお伝えしています。
少ない本数を染めるのであれば、マスカラタイプの白髪染めは便利です。しかし、1本、2本の白髪を見つけたときには、すでに数十本、またはそれ以上の白髪がある可能性があります。そして白髪は、将来に向けて増えていく可能性がおおいにあります。
そのような状況の中で、目についた白髪を1本1本染めていくのは手間と時間がかかります。将来増えていくであろう白髪を対処するには、白髪用ヘアカラートリートメントがおすすめです。
歯ブラシを使えば、少ない本数を染めることもできますし、髪全体を染めることもできます。
白髪用ヘアカラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい成分を配合しており、何度も使うことを前提につくられている白髪染めです。
白髪用ヘアカラートリートメントは白髪染めである一方、トリートメント効果も期待できます。頭皮環境を整え、髪に潤いを与え、傷んだ髪を補修し、髪にハリとツヤを与えてくれる白髪染めなのです。
これらの理由により、マスカラタイプやブラシタイプでは内容量が少ないと感じたり、何度も続けて購入することが価格的に大変と思ったりする人には、白髪用ヘアカラートリートメントをおすすめします。