お風呂に入っているときや、トイレで座っているとき、ふと下を見ると隠毛(アンダーヘア)が白髪になってることに気がついた経験はありますか?
髪の毛の白髪を最初に見つけたときはショックですが、隠毛はさらにショック度が高いです。隠毛は多くの人に見せる部分ではありませんが、まるで生殖機能まで老化しているような精神的ショックははかりしれません。
パートナーが承知しているのであればそのまま白髪でも良いかもしれません。ただ、たとえパートナーであっても、隠毛が白髪になったことは堂々と打ち明けたくない話だと思います。
隠毛の白髪の対策としては、切るのがおすすめです。このページでは、隠毛が白髪になったときの対処方法についてお伝えします。
このページの目次
隠毛が白髪になる原因はさまざま
頭髪が白髪になる原因にはいろいろありますが、隠毛が白髪にある原因も同様にさまざまです。
多くの人の場合は老化が原因と思われがちですが、他にも栄養不足や生活習慣の乱れなども原因として考えられます。また、ストレスも原因の一つといえます。以下で一つずつ説明していきます。
老化現象
人は歳を重ねることで徐々に老化していきます。たとえば、反射神経が鈍くなったり筋肉が硬くなったりします。また、目に見えない部分では、内臓機能が低下したり必要なホルモンや酵素の分泌量が減ったりします。
白髪になる原因としては、黒髪になるためのメラニン色素が作られなくなることが考えられます。メラニン色素はメラノサイトと呼ばれるところで作られますが、メラノサイトが健康ではない状態に老化してしまうことが原因です。
また、たとえメラノサイトが健康であっても、メラニンを作るときに必要な酵素である、「チロシナーゼ」が不足している場合もメラニン色素はつくられません。そのため、黒髪にならず白髪になります。
栄養不足
私たちは生きていくために食事は欠かせません。しかも、何でも良いから食べるのではなく、必要な栄養を摂らなければ体に何らかの不具合が出てきます。
髪の毛も隠毛も白髪になる仕組みは同じです。作られる髪にメラニン色素が入らなくなるからです。
メラニンが正常に作られるには、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどの栄養が必要です。それぞれは少量ずつですが、どれも欠かさず摂りたい栄養素です。
これらの栄養素が不足すると、メラニン色素が作られなくなり白髪になります。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れはさまざまな病気の原因となります。そして、白髪になる原因にも考えられます。生活習慣の乱れといっても幅広く、偏った食事や寝不足、不規則な習慣、ストレスなどがあげられます。
偏った食事は栄養不足の原因となります。上記の「栄養不足」でお伝えしたとおりです。
寝不足や不規則な習慣、ストレスは自律神経のバランスを崩します。自律神経は、無意識の中で自動的に体の調整をしています。たとえば、汗をかいたり心臓を動かしたりしています。他にもホルモンを分泌したり血行をコントロールしたりしています。
自律神経が乱れると、全身の調整がうまくいかなくなります。新陳代謝が悪くなったり血行が悪くなったりします。
これまでお伝えしているとおり、メラニン色素が作られなくなると白髪になります。メラニン色素が作られるためには、血液から十分な栄養が運ばれてこなければなりません。
自律神経が乱れると全身の流れが悪くなり、結果として白髪になる原因となります。
数本の隠毛が白髪になっても病気のサインではない
「隠毛が白髪になると、病気のサインである」という噂があります。たとえば、ガンであったり性感染症であったりします。また女性であれば、不妊症のサインだといわれています。
しかし、これらの話は噂話と考えて良いです。隠毛が白髪になることは一般的なことです。上記でお伝えしたようなことが原因で、隠毛が白髪になります。
そのため、隠毛が白髪になったからといって、「何かの病気ではないか」と心配する必要はありません。髪の毛が白髪になるのと同じです。
また、白髪になる人の中には、髪の毛より先に隠毛が白髪になる人もいます。隠毛が先に白髪になる場合も、病気のサインではありません。単純に、髪の毛より先に隠毛が白髪になっただけです。
ただ、胃痛や他の症状が出ているときに同時に急に白髪が増えた場合は専門医に診てもらうことをおすすめします。
胃腸疾患や甲状腺疾患などの病気のときは、白髪が増えることがあります。また、薬の副作用で白髪が増えるケースもあります。
隠毛が白髪になったときの対処の方法
隠毛が白髪になったときの対処方法として考えられることは、自己処理できる「抜く」、「切る」、「染める」の3つです。しかし、敏感な場所であるため、自宅で抜くことはおすすめできません。
切るにしても染めるのしても、注意点があります。以下で説明していきます。
抜くことはおすすめできない
毛抜きを使って隠毛を抜くことは、毛が生えている部分へ多くの負担をかけます。抜くことで毛穴が炎症を起こすことも考えられます。
隠毛の部分は、頭皮と比べ神経も集中しています。抜くことは刺激が強く、痛いことはあきらかです。まして、玉が入っている袋から生えている白髪を抜くことは想像すらしたくありません。
激痛に耐えて抜き、その後炎症まで起こる可能性があることはおすすめできません。
すぐに隠したい白髪は切る
数本の白髪であれば、切ってしまうか方法が簡単です。ただ、間違って肌に傷をつけないように注意が必要です。
切る場合は、鼻毛を切るハサミか眉毛を整えるハサミを使うと良いでしょう。目立たないようになれば良いので、白髪の根元ギリギリを切るより、2〜3mm上を切るほうが安全です。
ただ、当たり前ですが切った白髪は伸びてきます。切り口は毛先のように尖っておらず、ストローのようになっています。そのため、ツンツンした毛の印象になります。
切った後は、白髪が気になりやすいため、何度も切りたくなるのがデメリットです。
また、きれいに処理できるのであれば、剃ってしまうのも良いでしょう。ただ男性の場合、袋から生えている毛を剃るのは難しいかと思います。専門のサロンやクリニックへ行って脱毛について相談するのも良いでしょう。
染めることもおすすめできない
隠毛が白髪になったとき、「染める」という選択をする人がいるかもしれません。しかし、白髪染めで染めることもおすすめできません。おすすめできない理由について、「ヘアカラー」、「白髪染めヘアカラートリートメント」、「白髪染めシャンプー」別に考えてみます。
ヘアカラー
ヘアカラータイプの白髪染めとは、ドラッグストアなどで売られていることの多い白髪染めです。2剤を使い、髪を脱色して髪の内部に色を入れて染めるため、しっかり染まります。
ただし、アレルギーを起こす可能性がある強い薬剤を使っているため、おすすめめできない白髪染めです。
ヘアカラータイプの白髪染めは、頭皮から薬剤を吸収することでアレルギーが起こることがあります。そして隠部であれば、頭皮以上に吸収してしまい危険です。
隠部がかぶれる可能性も否定できません。生殖機能が正常に働かなくなるかもしれません。ヘアカラータイプの白髪染めを使うことはリスクが大きいため、隠毛の白髪染めには、おすすめできません。
白髪染めヘアカラートリートメント
白髪染めヘアカラートリートメントは無添加の商品が多く、髪や頭皮にやさしく素手で使える白髪染めです。ヘアカラータイプとは違い、アレルギーのもとになる強い薬剤を配合していない商品がほとんどです。
植物由来のエキスを配合することで頭皮環境を整え、トリートメント効果が期待でき髪にハリやヤツを与えます。
ただ、白髪にクリームをつけた後、染まるまで5〜20分程度(商品により違いあり)待たなければなりません。お風呂で染める場合、冬であれば洗い場が寒いかもしれません。夏であれば汗でクリームが垂れてしまうかもしれません。
陰部は神経が集中しているため、クリームが垂れて陰部についてしまうと、トラブルの原因となります。
また、1度使うだけではしっかり染まらないため、3〜5回程度繰り返し使う必要があります。
成分的には何ら問題ない(アレルギー体質の人や敏感肌の人はパッチテストが必要)白髪染めですが、隠毛の白髪を染めるために使うには、やや疑問が残る白髪染めです。
白髪染めシャンプー
普段のシャンプーと同様に使うだけで白髪が隠せる、白髪染めシャンプーというものがあります。白髪染めシャンプーは、いつものシャンプーのように使うだけです。待ち時間もありません。そのため、非常に簡単で手軽です。
白髪染めシャンプーは天然成分を配合している商品が多く、アレルギーの心配もあまりありません。
ただし、なかなか染まりません。使い続けることで徐々に染まるため、しっかり染まるまでに最低でも10回、染まりにくい場合は1ヶ月以上かかることもあります。
白髪染めシャンプーは、白髪染めカラートリートメントと同様、成分的にはあまり問題ないといえます。しかし、全ての人に安全で、なんのアレルギー症状も起こさないという保証はありません。
場所が場所だけに、白髪染めシャンプーであっても、使うことはおすすめしません。
すぐに隠したい白髪は切る
このページでは、隠毛が白髪になったときの対処方法についてお伝えしています。
対処法としては、「抜く」、「切る」、「染める」の方法が考えられます。しかし、抜くことは痛みを伴い危険です。そのため、おすすめできません。
染める場合も注意が必要です。強い薬剤を使っているヘアカラータイプの白髪染めは論外といえるほど危険なため、おすすめできません。
また、天然成分を配合している、白髪染めカラートリートメントや白髪染めシャンプーであっても、陰部の近くで使うことはとても危険です。
白髪を隠したいのであれば、切ることが最適です。