白髪染めを使うと、きれいに白髪が隠せます。しかし、せっかく染めた白髪であっても1ヶ月に1cmくらい伸びるため、その頃になるとまた白髪が目立ってきます。そのため、再度白髪を染めたくなります。
白髪が気になり始めたら白髪を染めれば良いのですが、ヘアカラータイプの白髪染め(二剤式の医薬部外品の白髪染め)は強い薬剤を配合しているため、短いスパンでたびたび使うと、髪や頭皮へのダメージが心配です。
そのため、髪や頭皮の健康を考えると、ヘアカラータイプの白髪染めを連続で使うときは、2ヶ月くらいあけると良いでしょう。
一方で、ヘアマニキュアタイプの白髪染め(髪の表面に色をつける白髪染め)である、ヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)や白髪染めシャンプーは、ヘアカラータイプと比べ、髪や頭皮へのダメージがあまりありません。
そのため、使う間隔を短くしても髪や頭皮の健康の心配はほぼ必要ないといえます。このページでは、白髪染めのタイプ別による使う頻度や間隔についてお伝えします。
このページの目次
ヘアカラータイプの白髪染めとは
市販で簡単に手に入る、ヘアカラータイプの白髪染めで髪が染まる仕組みは、まず、髪の周りをおおっているキューティクルをムリヤリ開きます。次に髪の内部を脱色します。そして髪の内部に色を入れます。
このようにヘアカラータイプの白髪染めは髪の内部から染めるため、1度使えば、白髪はしっかり隠せます。染めた髪の色落ちもほとんどありません。
白髪を染めると同時に、黒髪も比較的同じような色に染まるため、髪全体の色の統一感があり、見た目もきれいです。
しかし、キューティクルを開いたり髪を脱色したりするとき、強い薬剤を使うため、髪や頭皮へダメージを与えます。
肌が弱かったりアレルギー体質であったりする人は、ヘアカラータイプの白髪染めを使うと、かぶれやかゆみがでる場合があります。また、使い始めは症状が出なくても、使い続けているうちに徐々にフケが多くなったり、髪が細くなったりすることもあります。
ヘアカラータイプの白髪染めは1度使えばしっかり白髪を隠せますが、その分、髪や頭皮へダメージを与える白髪染めといえます。
ヘアカラータイプの白髪染めを使う頻度
前述のとおり、ヘアカラータイプの白髪染めは、髪や頭皮へ悪影響をおよぼすため、頻繁(ひんぱん)に使うことはお勧めできません。
白髪が1ヶ月に約1cm伸びることを考えると、毎月染めたくなります。しかし、髪や頭皮の健康を考える場合、ヘアカラータイプの白髪染めを連続で毎月使うことは、多くのリスクをともないます。リスクとは、かゆみやかぶれ、薄毛などのアレルギー症状のことです。
そのため、ヘアカラータイプの白髪染めを連続で使うときは、2ヶ月くらい間隔をあけることをお勧めします。
しかし、2ヶ月も白髪を染めずにいると、あらたに伸びてくる白髪が目立ちカッコ悪いと思う人もいると思います。そのような場合は、リタッチ(部分白髪染め)が良いでしょう。
リタッチは、白髪が伸びた部分だけ染める方法です。そのため、髪全体を染めるときより薬剤を使う量はかなり少ないです。したがって、ヘアカラータイプのリタッチであっても、髪や頭皮へのダメージも少なくなります。
リタッチは、髪や頭皮への悪影響は少ないですが、リタッチを繰り返してばかりいては、結局髪や頭皮はダメージを受けます。髪や頭皮の健康を考えると、ヘアカラータイプのリタッチも使いすぎには注意が必要です。
白髪染めシャンプーとは
白髪染めシャンプーは、ヘアマニキュアタイプの白髪染めです。キューティクルをムリに開いたり、髪の脱色をしたりしない、髪の表面に色をつけて白髪を隠すタイプです。
白髪染めシャンプーの使い方は、普段のシャンプーとまったく同じです。シャンプーそのものが白髪染めになっています。つまり、いつものシャンプーを白髪染めシャンプーに替えるだけで良いのです。
白髪染めシャンプーは、髪が染まるまでの待ち時間も必要ありません。くり返し続けて使うことで、徐々に髪に色がつき、白髪を隠すことができるようになります。
白髪染めシャンプーは、とても簡単に使える白髪染めですが、5回や10回使っただけでは白髪は染まりません。最低でも1ヶ月くらいは続けないと希望の色にはなりません。白髪染めシャンプーを1本使いきっても希望の色に染まらなかった例もあるようです。
白髪染めシャンプーは、使い勝手がよく、簡単に始められますが、希望の色に染まるまでの時間がかかる白髪染めです。(白髪染めシャンプーのさらに詳しい説明はこちら)
白髪染めシャンプーを使う頻度
前述のとおり白髪染めシャンプーは、何度もくり返し使い続けることで徐々に髪に色がついていく白髪染めです。さらに白髪染めシャンプーは文字通りシャンプーであるため、毎日使うことができます。
たとえば、白髪染めシャンプーを使った次の日、普通のシャンプーで髪を洗うと、染まった髪色が少しずつ落ちてしまいます。さらに次の日、白髪染めシャンプーを使っても、またその翌日普通のシャンプーで髪を洗ってしまっては、いつまでたっても白髪を隠すことはできません。
そもそも白髪染めシャンプーは、毎日使い続けてもすぐに白髪を隠せるほど髪が染まりません。白髪が希望の色に染まるまで時間がかかるため、根気よく毎日使う必要があります。
さらに、白髪がある程度希望の色に染まった後であっても、白髪染めシャンプーをやめて普通のシャンプーを使うと、染まった色は徐々に落ちていきます。このように白髪染めシャンプーは、毎日使い続けることを大前提として作られた白髪染めなのです。
これらのことを考えると、白髪染めシャンプーを使うときの頻度は、毎日ということになります。
ヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)とは
ヘアカラートリートメントは上記の白髪染めシャンプー同様、ヘアマニキュアタイプの白髪染めです。強い薬剤を使ってキューティクルをムリに開いたり、髪の脱色をしたりせず、髪の表面に色をつけることで白髪を隠すタイプの白髪染めです。
ヘアカラートリートメントは、1回目の使用の時から白髪に色がつき始めます。白髪染めシャンプーと比べると白髪を隠すまでの期間は短いです。ただ、白髪染めシャンプーと違い、使うたびに、白髪が染まるまでの放置時間(10~30分)が必要です。
ヘアカラートリートメントの多くは、髪や頭皮へダメージを与える薬剤をできる限り使わず、頭皮に潤いを与えたり髪にやさしい天然成分を配合しています。そのため、髪や頭皮に与えるダメージはほぼありません。
しかしその分、1度使っただけでは白髪を隠すことはできません。3~5回程度続けて使うことで、徐々に希望の色に染まっていきます。ある程度希望の色に染まれば、その後は1週間に1回程度の使用で色をキープすることができます。
ヘアカラートリートメントは髪や頭皮にやさしく、白髪を徐々に染めるタイプの白髪染めです。(ヘアカラートリートメントのさらに詳しい説明はこちら)
ヘアカラートリートメントを使う頻度
ヘアカラートリートメントで白髪を染めるとき、最初の数日は続けて使う必要があります。商品によりますが、3日から5日くらい連続で使う場合が多いです。また、髪が染まりにくい髪質の人はさらに数日かかるかもしれません。
ヘアカラートリートメントを続けて使うことを考えると、髪や頭皮へ悪影響をおよぼすのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかしヘアカラートリートメントは、ヘアカラータイプの白髪染めと違い、強い薬剤を配合していません。そのため、続けて使っても髪や頭皮へあまりダメージを与えません。
ヘアカラートリートメントは使い始めは数日間続けて使うことを前提として作られています。そのため、特に肌が弱かったりアレルギー体質であったりしなければ、数日間続けて使うことになんら心配はいりません。
ヘアカラートリートメントを使うときの頻度は、使い始めは連続で3~5回続けて使い、白髪が希望の色に近づいたら、1週間に1~2回で良いでしょう。1週間に1~2回の使用で染めた色をキープすることができるのです。
白髪染めシャンプーとヘアカラートリートメントの併用がおすすめ
このページでは、白髪染めの種類による、それぞれの使う頻度の違いについてお伝えしました。
ヘアカラータイプの白髪染めは、1度の使用でしっかり染まりますが、強い薬剤を使っているため、髪や頭皮へダメージを与えてしまいます。そのため、できれば2ヶ月に一度、どんなに急いでも1ヶ月半は使う間隔をあけたほうが良いです。
髪や頭皮へのダメージを考えると、白髪染めシャンプーやヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)はお勧めです。特にヘアカラートリートメントは数日で白髪が隠せ、さらに頭皮に栄養を与えたり髪にハリやツヤを与えたりするため、お勧めできます。
ただ、普段のシャンプーで色落ちしてしまうデメリットがあります。そのようなときは、白髪染めシャンプーを使うと良いでしょう。
白髪染めシャンプーで白髪を隠そうとすると、1ヶ月以上かかります。しかし、白髪染めシャンプーを使って白髪を染めようと考えずに、染めた髪色をキープするという目的で使うのであれば、重宝する白髪染めです。
つまり、ヘアカラートリートメントで染めた後であれば、白髪染めシャンプーを使うことで染めた色をキープすることは可能なのです。
さらに、白髪染めシャンプーを使うことで、ヘアカラートリートメントを使う間隔をあけることもできます。
たとえば、ヘアカラートリートメントだけで染めた色をキープするには、1週間に1~2度使う必要がありますが、白髪染めシャンプーを併用すれば、ヘアカラートリートメントを使う頻度は、2週間に1度くらいに下げられるでしょう。
このように、ヘアカラートリートメントを使う頻度が下がれば、コストも下げられます。
白髪染めシャンプーとヘアカラートリートメントをうまく併用すると、染めた髪色を長くキープできコストも抑えられるため、とてもお勧めな使い方です。