はじめて自分の白髪に気がついたとき、急に年を感じてしまい、ショックを受けることがあると思います。そして、ふと思うことがあるでしょう。「自分は周りの人と比べて、白髪が生えてくる時期が早いのか、遅いのか」と。
実際に世の中には、20代前半で白髪がチラホラ目立つ人がいます。そして一方で、50歳代になってもきれいな黒髪の人もいます。日本人の男性の場合、白髪が生えてくる平均年齢は何歳なのでしょうか。
このページでは、白髪が生えてくる平均年齢とその原因、対策についてお伝えします。
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日本人の男性の白髪が生えてくる平均年齢は34歳
白髪が生えてくると、「年をとった」と思ってしまいます。しかし白髪は、20歳代の若い人でも生えます。逆に、一般的に中年と呼ばれる45歳をこえても白髪が生えていない人もいます。
つまり、白髪は幅広い年齢層にあらわれる現象といってよいでしょう。現在いわれている白髪が生える平均年齢は、男性の場合は34歳、女性の場合が35歳です。男女の差はほぼありません。若干男性の方が早い傾向にある程度です。
しかし、白髪が生えはじめる年齢の範囲が広いため、一概に平均年齢として数字にあらわしても、それほど意味があるようには感じられません。一つの目安として覚えておく程度で良いのではないでしょうか。
一ついえることとして、たとえば肌は20歳くらいをピークに、その後ハリやツヤがなくなりはじめます。他にも40歳をこえたころから老眼がはじまるといわれています。これらと同様に、髪も30歳半ばころから白髪になりはじめるということです。
年相応の白髪の主な原因は老化
白髪は、メラニンという色素が減ったりなくなったりして、髪に入らなくなったためにおこる現象です。しかし、なぜメラニンがつくられなくなるのかという原因は、人それぞれです。
白髪になる原因として考えられるのは、「老化」、「ストレス」、「栄養不足」、「遺伝」、「寝不足」などです。特に年を重ねることで年相応に白髪が増えてきている場合の白髪の原因は、加齢にともなう老化の要因が強いと考えられます。
老化による白髪の対策
加齢とともに老化はすすみます。老化を止めることはできません。老化が原因の白髪を、黒髪に戻すことは難しいです。そのため、白髪になる前から対策を講じることが重要です。老化の進行スピードをゆるやかにすることはできるのです。
たとえば、実年齢よりきれいな肌をしている人がいます。また、本人の年齢より血管の状態が若いと判断される人がいます。このような人たちは、普段の生活から意識して健康に良い食事を摂ったり、運動をしたりしている人が多いです。
例にあげた肌や血管と同じように、頭皮の健康状態を若く保つことができれば、白髪の対策ができます。頭皮を健康な状態に保つために必要とされることは、「十分な栄養」、「適度な運動」、「快眠」などがあげられます。
頭皮や髪に良い食品
頭皮のために摂ると良い食品は、イワシやサバなどの青魚類、大豆製品、緑黄色野菜、ナッツ類などです。さらに髪に必要な栄養を含む食品は、亜鉛を多く含む肉や卵、納豆などのタンパク質、レバーやうなぎ、牡蠣(カキ)などです。
また、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEも必要です。さらにバランスのとれたミネラルも不可欠です。カプサイシンを多く含む唐辛子とイソフラボンを含む大豆を摂ることも大切です。
このように、頭皮の環境を整えたり健康的な髪を育てたりするためには、さまざまな食べ物から多くの栄養を摂る必要があります。頭皮の毛細血管の血流をよくし、元気な髪を育てるための栄養を運ぶことが不可欠だからです。
しかし、頭皮や髪に良い食品を毎日バランスよく摂り続けることは、なかなか難しいものです。
そのため、バランスの良い食事の代わりに、サプリメントを飲む人が多くいます。サプリメントであれば、必要な栄養素がピンポイントで凝縮されていると考えられるからです。
しかし私は、サプリメントには反対です。なぜならサプリメントは、自然界にないものだからです。
例えば、ビタミンCのサプリメントがあるとします。しかし、ビタミンCだけで自然界に存在しているものなんてありません。また、鉄分のサプリメントがあるとします。しかし、鉄分という食べ物なんてないのです。
このように、サプリメントは一見すると「いいとこ取り」の良い食品のように感じられますが、人間が作り上げた自然界には存在しない食品なのです。ですから私は、サプリメントで栄養を補うことには賛成できないのです。
ではやはり、頭皮や髪に必要な栄養は、さまざまな食品を食べて補うしかないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。実は、自然界にある食べ物で、頭皮や髪に必要な栄養素を多く含む食べ物が存在します。それは、「サジー」というフルーツです。
そんなスーパーフルーツのサジーですが、残念ながらスーパーなどで簡単に買うことはできません。しかし、サジーをそのまま絞ったジュースなら手に入れることはできます。
保存料や着色料や香料などの添加物は一切使っていない、自然そのままのサジーのジュースです。
味は、人によって酸味や苦味、または果物の青臭さなどを感じますが、栄養価で選ぶなら、私は無添加のサジーをおすすめします。
頭皮のための運動
頭皮の血行を良くするために必要な運動は、軽い運動と簡単な筋トレです。
まずは、深呼吸を毎日することです。深呼吸をすると全身に酸素が行きわたり、頭がスッキリすることを感じられます。深呼吸をするだけで頭皮の血行が良くなり、毛根に栄養素が運ばれます。
1週間に2~3回早歩きをすることも大事です。けっして走る必要はありません。少しだけ息が上がる程度のスピードで歩くようにしましょう。複数人で歩くときは、会話ができる程度の速度が良いです。
無理のない負荷の筋トレも大切です。スクワットや腕立てなど、自分ができる範囲で行います。筋トレをすることで、血流が良くなります。デトックス効果もあるといわれています。
毛根(髪の根元)は毛細血管とつながっています。血流を良くすることは、毛根に栄養が届くということです。つまり、頭皮や髪にとってとても大切なことなのです。
睡眠は量も質も大切
しっかり睡眠をしてカラダを休め、元気な状態に戻すことはとても重要です。睡眠不足は老化の大敵といえます。睡眠不足が続くと頭皮はエネルギー不足になるのです。
カラダは寝ている間に成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンが老化スピードをゆるやかにしてくれるのです。
成長ホルモンは寝付いてから2時間後にでるといわれていますが、特に22~2時に分泌されるといわれています。22~2時を含め7時間くらい眠る時間をとれると良いです。
白髪になってしまったら、染めるのも良い
このページでは、男性の白髪が生えてくる平均年齢とその原因、対策についてお伝えしました。老化による白髪の場合、黒髪に戻すことは難しいです。白髪になる前から対策をすることが良いでしょう。
これまで述べてきたことは、頭皮や髪のアンチエイジングとして有効であるといえます。しかし、白髪を黒髪に戻すことは簡単ではありません。黒髪にもどせたとしても早くても数ヶ月の日数がかかります。
女性と比べて男性は、白髪が生えても自然のままが良いと考え、白髪頭で生活している人も多くいます。しかし、白髪は実年齢より老けて見られる傾向にあります。若々しくいるためには、白髪を染めることも一つの策として良いと思います。
ただ、白髪染めなら何でも良いということはありません。特にヘアカラータイプの白髪染めは強い薬剤を使うため、頭皮や髪にダメージを与えます。髪が細くなったり薄毛になったりします。さらに頭皮がかゆくなったりカブレたりする人もいます。
そのため、白髪を染める場合は、頭皮や髪にやさしい成分を配合した白髪染めを選ぶほうが良いでしょう。