使うたびに徐々に色がつき白髪を目立たなくできるヘアカラートリートメント。
しかし、「どのくらいの頻度で使えばいいのか」「どのくらいの間隔をあければいいのか」わからない人もいるでしょう。
そこでこのページでは、ヘアカラートリートメントを使う頻度や間隔についてお伝えします。
このページの目次
使い始めは3〜5回程度
ヘアカラートリートメントは、1回使うだけでは希望の色に染まりません。数回続けて使う必要があります。
商品にもよりますが、多くのヘアカラートリートメントは、使い始めに3〜5回程度続けて使うことで希望の色に染まります。
また、色のつき方は、使用者の髪質や染めるときの髪のダメージの具合などによっても差が出ます。なかなか色がつかない場合は、1週間程度続けてみてください。
しかし、おおむね使い始めは3〜5回程度で白髪を目立たなくできます。
初めて使うときは、希望の色になるまで、数回続けて染めましょう。
希望の色になった後は1週間に1回程度
ヘアカラートリートメントを数回使うことで希望の色に染まったあとは、1週間に1回程度の頻度で使います。
「1週間に1回程度」とお伝えしたのは、多くのヘアカラートリートメントは染めてから1週間程度で色落ちが目立ち始めるからです。
そのため、色持ちがよければ10〜14日間に1回でもいいですし、色持ちがよくなければ3〜5日に1回使うことになります。
希望の色に染まったあとは、1週間に1回程度使うことが一般的ですが、色落ち具合を見ながら自分で判断しても問題ありません。
ヘアカラータイプの白髪染めとヘアカラートリートメントとの違い
ヘアカラータイプの白髪染めを使ったことがある人なら、「何度も染めなければならないヘアカラートリートメントは面倒くさい」と思うかもしれません。
確かに、ヘアカラータイプの白髪染めは、1回染めれば1ヶ月以上染めなくてもいいですから。
それなら、「ヘアカラータイプの白髪染めのほうがいいのではないか」と思うでしょう。
しかし私は、それでもヘアカラートリートメントをおすすめします。
長期的に使うであろう白髪染めは、髪や頭皮への影響も考えなければならないからです。
そこでここからは、ヘアカラータイプの白髪染めとヘアカラートリートメントの違いについてと、ヘアカラートリートメントをおすすめする理由を詳しく説明していきます。
ヘアカラータイプの白髪染めは髪の内部に色を入れて白髪を染める
ヘアカラータイプの白髪染めの髪を染める仕組みは、まず、髪の表面をおおっているキューティクルを薬のチカラで開きます。
そして、開いたキューティクルの隙間から髪の内部に薬剤が入り、髪を脱色します。さらに、脱色された髪の内部に染料が入り込み、髪が内部からしっかり染まるのです。
このように、ヘアカラータイプの白髪染めで染めると、髪の内部が染まるため、1回でしっかり染まり、また色持ちがよくなります。
色持ちがいいため、新たに伸びる白髪が目立ってくるまで、白髪染めをする必要はないでしょう。
アレルギーを起こす可能性が高い
上記で説明したとおり、ヘアカラータイプの白髪染めで染めるとき、キューティクルを開いたり脱色したり、髪の内部へ色を入れたりします。
実は、この作用には刺激が強い薬剤が使われているのです。そのため、髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
傷んだ髪は細くなりハリがなくなります。そして、ダメージを受けた頭皮は、かゆくなったり腫れたりするのです。
さらに、正常でなくなった頭皮は、健康的な髪を生成できなくなるため、薄毛やハゲになる可能性が高まってしまいます。
このように、ヘアカラータイプの白髪染めは、しっかり白髪を染める反面、髪や頭皮に悪影響を及ぼす作用があるのです。
ヘアカラートリートメントは髪の表面に色をつけて白髪を目立たなくする
ヘアカラートリートメントの髪を染める仕組みは、染料が髪の表面に定着することで、白髪を目立たなくしていきます。
ヘアカラータイプの白髪染めのように、ムリにキューティクルを開いたり脱色したりしません。
ヘアカラートリートメントは、髪の表面に色がつくだけのため、ヘアカラータイプの白髪染めのように1回でしっかり染まりません。
そして、毎日のシャンプーで徐々に色が落ちていくため色落ちも早いです。
ヘアカラートリートメントは、使うたびに徐々に希望の色に染まり、毎日のシャンプーで少しずつ色が落ちていきます。
髪や頭皮にやさしい
先ほどお伝えしたとおり、ヘアカラートリートメントの染料は、髪の表面につくだけです。
そのため、ヘアカラータイプの白髪染めと比べて、髪や頭皮へのダメージがかなり少ない白髪染めになります。
さらに、多くのヘアカラートリートメントは、髪や頭皮へのダメージが少ないだけでなく、髪にトリートメント効果を与えます。
中には、マイナチュレカラートリートメントのように、頭皮環境を整えて健康的な髪へ導くヘアカラートリートメントもあります。
ヘアカラートリートメントは、使うたびに白髪を徐々に隠しながら髪や頭皮にやさしく作用し、健康的な髪へ導きます。
ヘアカラートリートメントとヘアカラータイプの白髪染めの比較表
染まり具合 | 色落ち | 髪や頭皮への影響 | |
---|---|---|---|
ヘアカラータイプの白髪染め | 1回でしっかり | ゆっくり | ダメージが大きい |
ヘアカラートリートメント | 使うたびに徐々に | 早い | ダメージは少ない |
ヘアカラートリートメントのデメリットとメリット
ヘアカラートリートメントは、徐々に染まり色落ちが早いことはわかりました。その一方で、髪や頭皮にやさしいこともわかりました。
では、ヘアカラートリートメントには、そのほかにデメリットやメリットはあるのでしょうか。
デメリット
まずは、ヘアカラートリートメントのデメリットについて説明していきます。
1回ではしっかり染まらない
ヘアカラートリートメントは、髪の表面に色がつくだけのため、1回使うだけではしっかり染まりません。
ヘアカラートリートメントは、続けて使うことで徐々に希望の色に染まります。
ただ、染まった後は、続けて染める必要はなく、色が落ちてきたら染めればいいです。
少しずつ色落ちする
お伝えしているとおり、マイナチュレカラートリートメントは髪の表面に色をつける白髪染めです。
そのため、毎日のシャンプーや紫外線の影響で、少しずつ色が落ちます。
マイナチュレカラートリートメントは、徐々に色がつき、少しずつ色が落ちるタイプの白髪染めなのです。
色落ちをゆっくりにするためには、洗浄力が強くないシャンプーを使うことがあげられます。アミノ酸系のシャンプーはおすすめです。
色持ちがよくない
ヘアカラートリートメントは、ヘアカラータイプの白髪染めと比べて、色持ちがよくありません。
ヘアカラータイプの白髪染めは髪の内部をしっかりしめるのに対し、ヘアカラートリートメントは髪の表面に色をつけるだけだからです。
髪の内部に入った色はよく持ちますが、髪の表面に付いている色は少しずつ落ちていきます。
色持ちをよくするためには、しっかり染めることが大切です。このページの後半で、色持ちをよくするためのしっかり染めるコツを紹介します。
明るい色に染められない
ヘアカラートリートメントの明るい色(ブラウンなど)で染めるとき、黒髪にも色はつきますが、目立ちません。
例えばブラウンで染める場合、染め上がりの見た目は、白髪はブラウンになり黒髪はそのままです。
黒髪に明るい色をつけても目立たないため、ヘアカラートリートメントでは明るい色に染められません。
ヘアカラートリートメントで黒髪を明るい色に染めることはできないため、対策はありません。美容師さんに相談してください。
色移りする可能性がある
多くのヘアカラートリートメントに使われている染料は、水を含むとにじむ性質があります。
そのため、染めた後しっかり乾かさないと枕カバーや衣類に色移りするかもしれません。
色移りの対策としては、お風呂上がりにドライヤーを使ってしっかり乾かすことです。
メリット
ヘアカラートリートメントのデメリットを探してみると、いくつかありました。
では、メリットはどのようなものがるのでしょうか。
使うたびに徐々に希望の色に染まる
ヘアカラートリートメントを使うと、白髪が徐々に染まる(1回では染まらない)ことはデメリットでも紹介しました。
しかし私は、あえて「徐々に染まること」をメリットとして紹介します。
なぜなら、徐々に白髪が染まっていけば、白髪染めをしていることが周りの人にバレにくいからです。
また、ヘアカラータイプの白髪染めのように真っ黒な髪になると、いかにも「白髪染めをしています」と主張しているようにもみられます。
歳を重ねれば、白髪が増えることは普通のことです。実年齢より若々しく見られたい気持ちはわかりますが、あまりにも黒々しているのは如何なものかと思います。
ヘアカラートリートメントで徐々に染まっていくことを利用して、自分の好みの色合いでキープできることはメリットだといえます。
髪へのダメージが少ない
ヘアカラートリートメントは、髪への負担が少ない白髪染めです。
キューティクルをムリに開くことはありませんし、脱色もしません。
染料を髪の内部に入れることはなく、髪の表面に色をつけるだけのため、髪のダメージが少ないのです。
キューティクルが壊される心配もないため、健康的な髪を保つことができます。
トリートメント効果が期待できる
ヘアカラートリートメントには、トリートメント効果が期待できる成分が多く含まれています。
しかも、その成分は植物由来の原料を使ったものが多く、髪にも地球にもやさしい成分です。
白髪染めの後のゴワゴワ感はなく、指どおり滑らかでハリのある髪に導かれます。
頭皮環境を整える
ヘアカラートリートメントは、トリートメント効果だけでなく、頭皮にもやさしい白髪染めです。
頭皮の炎症を抑えたり保湿を与えたりして、傷んだ頭皮環境を整えてくれます。
敏感肌の人やアレルギーの人でも使える可能性が高い
強い刺激を感じたりアレルギーが起こる原因は、ジアミン系の成分であることが多いです。
ヘアカラータイプの白髪染めには、ジアミン系の成分が入っていますが、ヘアカラートリートメントには含まれません。
また、ヘアカラートリートメントは、ジアミン系の成分以外の刺激が強い成分も配合していない、無添加の白髪染めが多いです。
そのためヘアカラートリートメントは、敏感肌の人やアレルギーの人でも使える可能性が高い白髪染めといえます。
デメリット |
1回ではしっかり染まらない |
---|---|
メリット |
使うたびに徐々に希望の色に染まる |
ヘアカラートリートメントをおすすめする理由
ここまでお伝えしているとおり、ヘアカラートリートメントにはメリットばかりでなくデメリットもあります。
それでも私は、40代、50代の男性にヘアカラートリートメントをおすすめします。
なぜなら、40代、50代の男性にとって大切なことは、白髪を染めることだけではないからです。
「40代、50代の男性にとって大切なこと」、それは、将来の髪の心配です。
歳をとれば薄毛やハゲになる人もいます。しかし、薄毛やハゲの原因が白髪染めだとしたらどう思いますか?
私は以前、ヘアカラータイプの白髪染めを何度も使い、薄毛になりました。
最初は、薄毛になるのは歳だからと考えていましたが、そうではありませんでした。ヘアカラータイプの白髪染めによる影響だったのです。
若々しくあるための白髪染めが原因で、薄毛になったりハゲたりしては元も子もありません。
40代、50代の男性は、まだまだ働き盛りで、人前に出る機会も多いでしょう。
そのため、まだしばらく白髪染めを使うことは続くと思います。
長く使うであろう白髪染めだからこそ、目先の「1回で簡単に染まる」という利点ばかりを求めず、髪の将来に必要な白髪染めを選ぶべきです。
私は、自分が薄毛になった経験から、40代、50代の男性にヘアカラートリートメントをおすすめします。
ヘアカラートリートメントの色持ちをよくするコツ
これまでお伝えしているとおり、ヘアカラートリートメントは、40代、50代の男性におすすめです。
しかし、できれば使う頻度は減らしたいところ。
使う頻度を減らすには、デメリットでもある色持ちがよくないことを改善する必要があります。
そこでここからは、ヘアカラートリートメントの色持ちをよくするコツを紹介します。
ノンシリコンシャンプーを使う
シャンプーに含まれるシリコンは、髪をコーティングします。その結果、指どおりがよくなるため、シリコン入りのシャンプーを使う人も多いでしょう。
しかし、ヘアカラートリートメントは、髪をコーティングされてしまうと色がうまくつきません。
ヘアカラートリートメントの染料は、直接髪に定着するタイプのため、髪をコーティングされてしまうと、しっかり定着できないのです。
コーテイングされた髪についた染料は、シャンプーで簡単に落ちてしまいます。
色持ちをよくしたいなら、ノンシリコンシャンプーをおすすめします。
クリームをたっぷり使う
ヘアカラートリートメントの色持ちをよくするためには、しっかり染めることが重要です。
染めるとき、クリームをケチってしまうと、染め上がりにムラができたり色が薄かったりします。
クリームをコームで髪全体に伸ばすのではなく、髪に乗せるように使いましょう。
たっぷりのクリームを使うことで、髪の根元までクリームが行きわたり、ムラなくよく染まります。
放置時間を延ばす
放置時間を延ばすことも色持ちをよくするために重要な工程です。
ヘアカラートリートメントの待ち時間は、短いもので5分、長いもので15分が一般的です。
しかし、さらに良く染めて色持ちをよくしたいなら、放置時間を15〜30分程度にすることをおすすめします。
放置時間を延ばしてさらに良く染め、色持ちをよくしましょう。
放置時間にラップで髪を包む
放置時間に何もしないのはもったいないです。
放置時間は、頭にラップを巻いて染まり具合をよくしましょう。
なぜなら、ラップを巻けばクリームが温められ色の定着がよくなるからです。
また、ラップを巻くと髪を抑えつけるため、頭皮に近い髪にもクリームが行き渡ります。
全ての髪にクリームが行き渡れば、染めムラもなくなり、きれいに仕上がるのです。
放置時間にラップを巻いて、しっかり染めましょう。しっかり染めれば色持ちがよくなります。
しっかり乾かす
色を定着させるためには、しっかり乾かすことはとても大切なことです。
なぜなら、ヘアカラートリートメントの染料は、水分を含むとにじみやすいからです。
「にじむ」ということは、色落ちを意味します。
染めたあとは、タオルで水分を拭き取って終わりにせず、ドライヤーを使って髪の根元までしっかり乾かしましょう。
色持ちが良いヘアカラートリートメントを使う
根本的な話になりますが、色持ちが良いヘアカラートリートメントを選ぶことも大切です。
いくら努力しても、そもそも色落ちが早いヘアカラートリートメントでは、効果が期待できません。
色持ちをよくして使う頻度を低くしたいなら、色持ちが良いヘアカラートリートメントを選びましょう。
私がこれまでに使ったヘアカラートリートメントの中では、マイナチュレカラートリートメントやPOLAのグローイングショット、アートネイチャーのラボモなどが比較的色持ちが良いと感じています。
ヘアカラートリートメントで健康的な髪へ
このページでは、ヘアカラートリートメントを使う頻度や間隔についてお伝えしています。
ヘアカラートリートメントの多くは、使い始めに3〜5回程度続けて使い希望の色に近づけます。
そして、希望の色に染まったら、色落ちが気になるころ1回染めれば色をキープできます。およそ1週間に1回程度になるでしょう。
また、色持ちをよくするコツを試してみたり、色持ちが良いヘアカラートリートメントを選んでみたりすることもおすすめです。
これからも長く使う白髪染めですから、5年後10年後の健康的な髪をイメージして、白髪染めはヘアカラートリートメントを選ぶことをおすすめします。