自分で白髪染めをしていると、手や耳、髪の生えぎわ、うなじなど、皮膚に染料が付着してしまうことがあります。
染料がついてしまうと慌ててこする人がいますが、ゴシゴシこすることはあまりおすすめできません。肌にダメージを与え傷めてしまうからです。しかも、ついてしまった汚れは強くこすっても期待するほど落ちない場合が多いです。
肌についてしまった染料は、すぐに洗い流すことが一番です。また、気がつかずに時間がたってしまった汚れは、メイク落としなどを使うことで落ちやすくなります。
ただ、多くの男性はメイク落としを常備していないと思います。市販のものを買うか、ご家族に相談して借りる必要があります。
このページでは、白髪染めが肌についてしまったときの落とし方についてお伝えします。
このページの目次
地肌についた白髪染めの落とし方
自宅で白髪染めをしていると、気をつけていても手や髪の生えぎわなどに染料がついてしまうことがあります。
染料が付着してしまった場合、すぐに拭き取れば落ちることが多くあります。しかし、時間がたってしまった汚れは落ちにくいです。染料がついてしまい、時間がたってしまった場合は、以下の方法を試してください。
メイク落としと石けんを使う方法
まず、染料が付着してしまった部分にメイク落としをつけます。そして十分になじませます。その後、ティッシュやコットンでふき取ります。
メイク落としをふき取った後、石けんをよく泡立てます。そして、メイク落としをつけた部分に泡をつけやさしく洗います。そしてすすぎます。
上記の方法で思うように汚れが落ちないときは、綿のタオルに石けんの泡をつけ、着色した部分で円を描くようにできるだけやさしく洗います。さらに蒸しタオルをあてると、着色面が蒸されて汚れが浮きやすくなります。その後、すすぎます。
地肌にタオルを当てるときは、強くこすらないようにします。肌に傷をつけダメージを与えることになります。さらに、将来のシミの原因にもなります。
メイク落としが手元にない場合は、洗顔料やボディソープなどを使っても良いです。
頭皮はシャンプー
頭皮に色がついた場合は、シャンプーで洗うのがベストです。まずお湯で洗髪し、その後手の平で泡立てたシャンプーで頭皮を洗います。
爪を立てずに指頭(パソコンのキーボードやスマホで使う部分)を使ってマッサージするように洗います。このときも、ゴシゴシこすらずにやさしく洗います。
ただ頭皮の場合は、髪の毛で隠れてしまうことが多いため、自分が気にするほど周りの人は見ていないかもしれません。2〜3日で洗い落とすつもりでいれば、普段のシャンプーをするだけで十分かもしれません。
爪や爪周りは除光液や歯みがき粉、メイク落とし
まず爪についた染料の落とし方ですが、爪についた染料は除光液が有効です。除光液をティッシュやコットンにつけて、拭き取るだけでほぼ落ちます。
ただ、男性の場合、除光液を持っていない人が多いでしょう。ご家族に借りるか、あらたに購入する必要があります。
除光液がない場合は、歯磨き粉を使っても良いです。歯磨き粉をティッシュやコットンにつけて、軽めにこすって落とします。
爪の周りについた染料は、メイク落としで落とせます。付着した部分につけて軽くマッサージするようにこすります。
これだけでも汚れは落ちますが、しっかりついてしまった染料は、蒸しタオルを当てると良いです。蒸しタオルをあてると、汚れが浮いて落ちやすくなります。その後、石けんを使って洗い流します。
また、爪ブラシなどのやわらかいブラシを持っている人であれば、やわらかいブラシを使うとさらに落ちやすくなります。
2〜3日で落ちる
人目につきにくい汚れであれば、無理に落とさなくても良いでしょう。付着した染料は、普段通りの入浴や洗顔、手洗いで、2〜3日くらいで落ちます。
たとえば手が汚れていても、「人前に手を出さない」、「多少汚れていても気にならない」のであれば、通常の手洗いだけで良いでしょう。
髪の生えぎわについてしまっても、髪を下ろしているのであれば、周りの人からは汚れがみえません。この場合も、気にならないのであれば、通常の洗顔をすれば、2〜3日で落ちます。
すぐに拭き取るのがベスト
一旦ついてしまった染料は、時間がたてばたつほど落ちにくくなります。逆に考えると、付着してすぐであれば落ちやすいです。
染料がついたことに気がつかない場合はしかたありません。しかし、色がついてしまったことに気がついたら、すぐに拭き取りましょう。
拭き取るときは、乾いたティッシュやコットンでもかまいません。強く押し付けないようにやさしくふき取りましょう。また、ティッシュやコットンを少し湿らせて使うとさらに落ちやすくなります。
注意点
付着した染料を落とすとき、地肌を傷つけないように注意したほうが良いです。ついてしまった染料を落とすときの注意点を以下にあげてみます。
強くこすらない
付着した汚れは、強くこすれば落ちるというものではありません。汚れを落とそうとゴシゴシこすることは、肌を炎症させダメージを与える原因となるデメリットのほうが多いです。
石けんやメイク落としを使うときも、強くこすらずやさしくマッサージするように心がけましょう。
地肌に除光液など肌用以外のものは使わない
爪についた汚れを落とすには除光液を使うと良い、とお伝えしましています。しかし、地肌についた染料を落とすために除光液などの「肌専用でないもの」を使うことはおすすめできません。
たとえ爪の周りであっても除光液は使わず、石けんかメイク落としを使うことをおすすめします。
汚れ予防
白髪染めをするとき、染料がついてしまい汚れることを前提に、前もって予防することは大切です。手や耳、首すじ、髪の生えぎわの予防についてお伝えします。
手の予防は手袋
前述のとおり、たとえ素手で使える白髪染めであっても爪や爪の周りについた汚れは落ちにくいです。そのため、素手で使える白髪染めであっても手袋をして使うことをおすすめします。
白髪染めの中には、購入すると使い捨ての手袋が付いているものもあります。しかし、使い捨てのため、1度しか使えません。さらに、女性用に考えられているためか、男性にはサイズが小さめの手袋が多いです。
白髪染めをするときは、掃除用や台所用などのゴム手袋を事前に購入し、白髪染め専用として使うと良いです。私は百円ショップで購入したゴム手袋を使っています。
また、どうしても手袋が苦手という人は、使う前に手をしっかり濡らしておくと多少は汚れが落ちやすくなります。乾いた手で使うと確実に色が残るため、注意が必要です。
耳には耳カバー
白髪染めをしていると、耳に染料がつくことはよくあります。汚れたことに気がつきすぐにふき取ったり洗ったりすれば落ちますが、染料がついたことに気づかず時間がたってしまうと落ちにくくなります。
そこで耳には、前もって耳カバーをすると良いです。耳カバーをしていれば、染まりにくい耳の周りも、思い切って塗布することができます。
耳カバーがない場合は、ラップと輪ゴムを使って代用することができます。耳カバーやラップで耳をおおうときは、耳をカバーする前にワセリンなどの保護クリームを塗っておくとなお良いです。
首すじ、髪の生えぎわには保護クリーム
首すじや髪の生えぎわも、白髪染めをしていると汚れてしまうことがあります。髪をあげ、おでこを出すヘアスタイルの人は汚したくありません。また、うなじや生えぎわも同様に、周りの人から見られる恥ずかしさがあります。
首すじや髪の生えぎわの汚れを予防するには、白髪染めをする前に保護クリームを塗っておくと良いです。保護クリームは油性のため、染料を落としやすくなります。
ただ、保護クリームが髪の毛についてしまうと、希望の色に染まりにくくなる可能性があります。保護クリームはたっぷりつけるほうがよいですが、髪につかないよう、丁寧に塗りましょう。
汚れる前提で予防をする
このページでは、白髪染めの染料が地肌についたときの対処方法と予防についてお伝えしています。
自分で白髪染めをする場合、どんなに気をつけていても染料が髪の毛以外の場所についてしまうことがあります。その場合の対処は必要ですが、対処以前に予防するほうが良いです。
白髪染め自体も、アレルギーが起きにくい、髪や頭皮にやさしい無添加の白髪染めを選ぶことも重要ですが、髪や頭皮にやさしい白髪染めであっても、時間がたってしまった汚れはすぐに落ちません。
染料がついてしまうことを恐れて、白髪染めを塗布することがおろそかになっては意味がありません。
染料がつかないように予防をして、たっぷりの白髪染めクリームを塗布すれば、希望の色に近づきます。その結果、若々しい自分を手に入れることができるようになります。