白髪染めをするとなると、「希望通りに染まったけど、月に1度も染め直すのはちょっと大変」という人がいます。一方で「白髪染めは意外と簡単だけど、たまに染め残しがある」という人がいます。
この二人の差は、白髪を「美容院で染めた」のか、「自宅で染めた」のかの違いです。白髪染めをする場合、美容院に行くのと自宅で染めるのではそれぞれメリットとデメリットがあります。
したがって、白髪染めでは双方の強みと弱点を理解したうえで、美容院と自分染めの両方を併用するといいです。そこでこのページでは、どのようにして併用をすればいいのかについて説明します。
このページの目次
一番の違いはプロに染めてもらうかどうかにある
両者の一番の違いは、知識と技術を持ったプロに染めてもらうか、素人である自分で染めるかにあります。では、プロと私たち素人では使っている白髪染め薬剤に違いはあるでしょうか。
「お客様がいかに良い結果を得られるか」について、白髪染めの各メーカーはしのぎを削って商品開発を繰り返しています。そのため美容院で染めるサロンカラーも、自宅で染めるホームカラーも、薬剤成分はそれほど変わりません。
美容院で染めるメリット:あなたの希望が叶いやすい
美容院に行って白髪染めをする人が望んでいることは、「自分の髪の色や質にあっていて、なおかつ染めあがりの色やヘアスタイルなどの希望をピッタリと叶えてくれる」ことです。
白髪を明るい色に染めることは美容師さんでも難しいものです。ただ、美容師さんはあなたの希望に沿うように、持っている知識と技術を駆使し最善の方法をすすめてくれます。
自分で白髪を染めるときは、「染める」しか方法はありません。しかし美容師さんなら、白髪を「生かす」、「ぼかす」、「隠す」という3つの考え方で、対処してくれます。
例えば「生かす」でしたら、白髪を染めずにあえて見せるヘアスタイルにしたり、白髪でない髪をメッシュ(部分的に筋のように染めること)にして全体のバランスをとることができます。
「ぼかす」場合は徐々に染めるので、地毛と白髪を自然な感じになじませることができます。
「隠す」であれば、しっかり髪の中まで色を入れて染めたり、髪の表面だけ色を付けたりできます。
つまり、「今の白髪の量でしたら、こうしたらどうでしょう」とか、「この色とこの色を混ぜてみましょうか」などのように、今のあなたの髪の状態にあった方法を勧めてくれるのです。
美容院に行く場合のデメリット:自分で染めるよりも料金が高い
ただし、美容院での白髪染めはお金がかかります。
他にも、美容院では予約をとらなければならず、予約の日まで待たなければいけません。すぐに白髪染めができないこともデメリットのひとつです。
自分で染めるメリット:簡単で安上がり
一方で、自分で染めるという選択をすることもできます。この場合、安くすませることが可能というメリットがあります。しかも、簡単で面倒くさくありません。各メーカーはそのようなお客様の要望に応えようと、自宅で染める白髪染めをいくつも開発してきました。
まず色ですが、美容院のように厳密な計算をしなくてもそれっぽい色が出せるように設定しています。例えば明るめの白髪染めでは、黒髪と白髪がなじむようにブラウンが中心になっています。
また、商品形態としては、美容院では考えられない形状のものをたくさん開発してきました。
例えば、1剤、2剤(白髪染めでは2種類の薬剤を使います)が同時にブラシに出て、そのまま髪に塗ることができるものがあります。他にも、エアゾールタイプになっていてボタンを押すと1剤、2剤が同時に均等に出てくるものがあります。さらに、クシに直接薬剤が出てくるものもあります。
当然、美容院に行くよりお金はかかりません。自宅で染める場合は1000円以下のものが多いです。美容院で染めると4000円から1万円かかります。
どのようなホームカラーを使うのか、どちらの美容院を利用するのかにもよりますが、自宅で白髪染めをするほうが、美容院で染めるときの10分の1程度に抑えられる場合もあります。
さらに、予約という手間もありませんし、予約の日まで待またなければならないということもありません。
自分で染めた場合のデメリット:失敗したり汚したりすることがある
ただし、自分で自分を染めるので、失敗はつきものです。染め残しが後から見つかることもあります。また、肌や服に付いてしまったり、壁や床、鏡、浴槽を汚してしまったりすることもあります。
このように、失敗という名の自己責任が付いてくるのが自宅で白髪染めをするマイナスポイントといえます。
おすすめは「併用」
そこで私は、美容院と自宅染めの両方の併用をおすすめします。なぜなら、双方を利用すれば、それぞれの良い所を得られるからです。
実際には、一度美容院で染めてもらい、その後は自分で数回染めます。その後、自分ではうまく染められない状態になったら、また美容院に行くのです。慣れてきたら毎回自分で染めても良いでしょう。
このサイクルを繰り返すことで、毎回美容院に行くよりも料金をかけずに、あなたの希望通りに染めた髪をキープすることができます。その結果、生活費に負担をかけず、常に若々しい髪で過ごすことができます。