白髪になる原因は、さまざまあります。
遺伝やストレス、寝不足なども原因と考えられています。
また、偏った食事による栄養不足も見逃せません。
不足すると白髪の原因になる栄養は、主にビタミンB12です。
もし、あなたが白髪になった原因が栄養不足なら、改善の余地がありますね。
そこで今回は、白髪の原因の一つであるビタミンB12についてお伝えします。
このページの目次
白髪になる仕組み
まず、白髪になる仕組みについて簡単にお伝えします。
白髪になる仕組みは、黒髪が作られる仕組みがわかると理解しやすいので、黒髪が作られる仕組みからお伝えします。
実は、毛根で髪が作られ始めるとき、できたての髪は色がついていません。
そう、作られたばかりの髪は白髪の状態なのです(ホッキョクグマの毛色と同じで、透明だけど光の反射で白く見えている)。
そこに、メラノサイトという、黒髪になる色素(メラニン)を生成する細胞から髪に色がつけられ、黒髪になっていきます。
これが、黒髪になる仕組みです。
つまり、白髪になるということは、メラノサイトの働きが充分でなくなり、黒髪にするための色素、いわゆるメラニンが生成されない状態と言えます。
本来、メラニンが作られ黒髪になるはずの髪に、色がつかなかったため、白髪のまま伸びているのです。
つまり、栄養不足によってメラノサイトの働きが不十分だった場合、メラノサイトの働きを促す栄養を摂れば、白髪が黒髪に復活する可能性があるということになります。
ビタミンB12に期待できる効果
メラノサイトの活動を活発にするために一役かうのが、ビタミンB12です。
ビタミンB12は、メラノサイトを活性化させると言われている栄養分になります。
また、厚生労働省の発表によると、神経や血液細胞を健康に保つとか、DNAの生成を助ける栄養素だと記されています。
ビタミンB12は、私たちが健康を維持していくために欠かせない栄養素ということがわかります。
ビタミンB12は食事で十分
実は、ビタミンB12は、肉や魚に含まれているので、偏った食生活をしていない限り、極端に減ることは考えにくいです。
しかし、ビタミンB12の摂取量が少なくて、メラノサイトの働きが鈍くなったのなら話は別。
意識して、しっかり摂る必要があるでしょう。
ビタミンB12を多く含む食べ物
では、ビタミンB12を多く含む食品をご紹介します。
以下の食べ物を意識して、毎日の食事に取り入れてみてください。
- 牛、豚、鶏のレバー
- アサリやシジミなどの二枚貝
- 玉子
- 牛乳
- イワシやサンマなどの魚
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
また、ビタミンB12を強化したシリアルでもいいですね。
ビタミンB12は水にとけ出す
ビタミンB12は、主に肉や魚に多く含まれています。
しかし、摂取するには、注意点もあります。
注意点とは、ビタミンB12は水溶性のため、水にとけ出しやすいということです。
そのため、食材を茹でてしまうともったいないです。
炒めるか焼く、または、煮込んでスープにするなどしましょう。
ベジタリアンは要注意
先にお伝えしているとおり、ビタミンB12は、肉や魚に含まれています。
つまり、裏を返せば、植物にはほとんど含まれていないということになります。
そのため、健康のためと思って、肉や魚を控えている菜食主義者はビタミンB12不足になりがちです。
穀類、きのこ類、豆類など、野菜ばかり食べている方は、ご注意ください。
メラノサイトの活動を活発に
今回は、白髪の原因の一つである栄養不足、特に、ビタミンB12についてお伝えしました。
ビタミンB12は、肉や魚に多く含まれています。
特にレバーはおすすめです。
あなたの白髪の原因が栄養不足なら、ビタミンB12を意識して摂取するようにしてみましょう。
そうすることで、黒髪を作るためのメラニンを生成するメラノサイトの働きが促されます。
メラノサイトの働きが活発になれば、白髪が改善し、健康的な黒髪に戻るでしょう。